著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(22日〜28日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比188,458円(2.81%)安の6,519,657円と2週続落するも、安値の605.4万円からは7%超反発しており、長い下ヒゲを付けた。

先週は、週明けから上値の重い展開で680万円から640万円まで下落したBTCだったが、高止まりした米個人消費支出(PCE)を切っ掛けに反発し、週前半の下げをほぼ奪回。しかし、南ア発祥とされる新型コロナウイルスのオミクロン株が、従来の変異種よりも強い感染力を持つと伝わると、広範な金融市場でリスクオフとなりBTCも追随するように610万円まで急落。エルサルバドルが追加で100BTCを購入したことで下げ止まるも、週末は64,000ドル(≒613万円)を巡り揉み合いに終始した。

一方、今朝方には、相場は一時保ち合い下放れを試すも、これは騙しとなり反発。また、CMEのBTC先物取引開始と同時に上値を追う展開となり相場は650万円を回復し、「オミクロン下げ」をほぼ帳消しにした。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。