カーボンニュートラルな仮想通貨ベースの上場投資信託(ETF)がカナダで登場しようとしており、投資家に環境に配慮した代替投資手段を提供する。

カナダを拠点とする資産運用会社パーパス・インベストメントは、11月9日にトロント証券取引所で2つの新しい仮想通貨ベースの2つのETFを開始する予定だ。どちらも投資家にカーボンオフセットを提供する。

パーパスは、BTCC.JとETHH.Jのティッカーで、ビットコインとイーサリアムのETFの提供を始める。先物契約に基づいた米国でのETFとは異なり、これらのファンドはBTCを原資産とするものだ。

パーパスは、環境支援企業Patchと提携する。Patch社は、仮想通貨ポートフォリオの二酸化炭素排出量を測定し、それを除去するソリューションをパーパスに提供する。仮想通貨マイニングによる二酸化炭素排出量を測定するのは、非常に多くの変数があるため、簡単な作業ではないが、パーパスはその仕組みや数字をホワイトペーパーの中で説明している

パーパスは、このETFで投資家にカーボンニュートラルなBTCという選択肢を提供するのを目指すため、精査されたカーボンオフセットのプロジェクトに投資を行う。投資するプロジェクトには、バイオマスや二酸化炭素除去、林業、海洋施肥、土壌管理などがあるという。

目論見書によると、パーパスの新しいBTCファンドは11月8日時点で2万4167BTCを保有し、ETHファンドは8万6906ETEHを保有している。

パーパスは今年2月に北米ではじめてビットコインETFを開始している。ヤフーファイナンスによると、現在の取引高は100万ドルを超えており、過去1ヶ月で約20%のリターンを上げている。