著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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BTC/JPY 日足Bidチャート(DMM Bitcoin取引ツールより作成)

7月以降上昇基調が継続しているBTC(ビットコイン)は、10/16に円ベースで4月ぶりに最高値を更新した。

こうした暗号資産価格の上昇は米SECによるビットコイン先物ETFの申請承認(10/16 CoinPost)等のファンダメンタルズ要因もあるが、高値ブレイクそれ自体も一つの要因として挙げられるだろう。

上図、BTC/JPYの日足チャートを確認すると、BTC/JPYは7月末からの反発も一服し、9月7日の580万円付近を戻り高値に軟調推移していた。10月に入り、世界的なインフレ懸念等を材料に再び上昇基調となるなか、9月の戻り高値を突破(黃矢印)。その後も勢いをつけ、2週あまりで+22%の上昇を記録した。

このような直近高値を更新した銘柄が、一段高となる現象は、「高値ブレイク」(※)と呼ばれ、多くの市場参加者の注目の対象となっている。

発生メカニズムとしては、直近高値(レジスタンス)から数%高い位置に集中する逆指値注文へのヒットや、その先に売りの目処となる価格の節目が少なく、売り圧が少ないこと、そして、この現象そのものを目当てとした市場参加者の新規の買い注文が挙げられる。
(※)「ブレイクアウト」、「新高値買い」等の呼称もある。

現在のBTCは、4月高値付近である700万円前後で一服しつつあり、この価格帯がBTC/JPYにとって相応のレジスタンスであると推測される。一方で、9月高値のブレイクと同様に、再び明確に上抜けた場合には、青矢印のような再びの大幅高が視野に入るだろう。

BTC/JPY は700万円を超えた場合、この水準がレジスタンスからサポートに変わるとともに、上方の真空地帯に突入するために、青天井となる可能性がある。場合によっては、1,000万円を超える上昇も視野に入れておく必要がありそうだ。

1,080万円付近のシナリオは、過去の当社レポート「BTC(ビットコイン)目標価格1080万円?~BTCドミナンスと市場サイクル~」や「BTC(ビットコイン)の行方を日経平均から読み解くと」を参照されたい。

次に、BTC/JPYが上昇幅縮小段階に入った場合に起こりうるアルトコイン循環物色を想定し、高値ブレイクの観点から以下の銘柄を整理してみる。

① OMG:9月高値更新、一度5月高値を更新するも現在は調整中
② ETH:9月高値を更新後、同価格帯を推移中
③ XLM:9月高値更新間近

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。