著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

45,000ドル突破

連休中のBTC相場は上昇。6日未明に4万ドル台に戻すと、7日未明には8月1日の戻り高値42,600ドル(約470万円)を上抜け、8日には45,000ドル(約495万円)近辺の200日移動平均線を突破、9日には4月14日と6月22日の半値戻し46,800ドル(約515万円)に肉薄した。米インフラ法案での暗号規制の範囲に注目が集まる中、トゥーミー上院議員らの修正案を暗号資産業界が支持、更にインフラ法案を起案したポートマン議員も修正に支持を示しBTCは4万ドル台を回復した。注目の米雇用統計は事前予想、非農業部門雇用者数+87万人、失業率5.7%に対し、94.3万人、5.4%と非常に強い内容で、発表直後は金融緩和縮小前倒しが懸念されBTCは動けなかったが、米株オープン後NYダウやSP500が史上最高値を更新する中、43,000ドル(約475万円)台に上昇した。その後、ポートマン氏の修正案に暗号資産業界から異論が出るなど法案審議は難航したが、BTCはじりじりと値を上げ一時45,000ドル乗せに成功した。その後達成感もあり反落するも、CMEのBTC先物窓埋め完了し下げ止まると、46,000ド台(約505万円)に乗せている。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。