非代替性トークン(NFT)発行プラットフォームであるミンタブル(Mintable)が1300万ドル(約14.5億円)の資金調達に成功した。
シンガポールを拠点とするスタートアップ企業のシリーズAラウンドの資金調達には、リップルやブロックチェーンゲーム開発のアニモカブランド、世界最大のNFT投資ファンドであるメタパースなどが参加した。
リップルが7月1日に発表したミンタブルとの提携の中では、リップルの独自ブロックチェーンであるXRPレッジャー(XRPL)とミンタブルとを統合させ、「理想のNFTのためのシームレスな体験を提供する」ことを目指すとしている。
リップルはXRPLがカーボンニュートラルなネットワークであると主張し、「その環境に優しい属性により、何十億ものNFTを持続可能な方法でXRPLで作成し、購入し、転送することができる」と付け加えている。
現在イーサリアムベースのプラットフォームであるミンタブルは、NBAチームのダラスマーベリック所有者であるマーク・キューバン氏の投資先の1つでもある。キューバン氏は3月のシードラウンドの資金調達に参加している。
2018年に立ち上げられたミンタブルは、過去1年間で70万を超えるNFTアイテムを作成し、デジタルアートや音楽、コレクタブルズ、ゲームアイテムなどのアイテムを増やすのに貢献している。またミンタブルは著名アーティストやプロスポーツ選手と協力し、彼らのNFTアイテムの展開にも協力している。
7月1日の発表で、ミンタブルは、その事業をスケーリングさせ、ユーザー獲得の取り組みを強化するために資金を活用すると説明している。
リップルの開発・投資部門である「リップルX」のゼネラルマネージャーであるモニカ・ロング氏は、費用対効果が高く持続可能なNFTのビジョンから、ミンタブルに投資したとコメントしている。
「このクリエイター経済の成長を加速させることは、現在多くの人が直面している、高いガス料金やNFTを作成するための環境コストなどの障壁を取り除くインフラを構築することから始まる」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン