マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は、2023年にビットコインのライトニング・ネットワークを利用したソフトウェアとソリューションをリリースする計画について語った。

セイラー氏は、12月28日のTwitter Spacesで企業のマーケティングを「支援する」ソリューションや、企業のWebサイトを対象としたサイバーセキュリティのソリューションなど、ライトニングネットワークを活用したソフトウェアやソリューションを検討していることを明らかにした。

ライトニング・ネットワークは、ビットコインのブロックチェーンの上に重ねられたレイヤー2の決済プロトコルであり、オフチェーン取引を可能にし、決済スループットの向上と取引手数料の低減を実現するものだ。

ビットコインを大量に保有していることで知られるこのビジネス・インテリジェンス・テック企業は、ライトニング・ネットワークに精通したチームを強化しようとしている。直近ではライトニング・ネットワークベースのSaaSプラットフォームを構築するためにビットコインライトニングソフトウェアエンジニアを募集していた。

Twitter Spacesでセイラー氏は、マーケティング責任者がライトニング・ネットワークを利用して顧客にインセンティブを与えることができる可能性があると説明した。たとえば、良いレビューを投稿したり、アンケートに回答した場合、サトシレベルの報酬を与えるといったことだ(サトシは0.00000001BTC)。

マイクロストラテジーの会長は、サイバーセキュリティのアイデアについても言及した。これは、基本的にビットコインをベースにしたペイウォールで、ウェブサイトをサイバーセキュリティ攻撃から守るために、訪問者にサトシでデポジットを要求するものだ。

セイラーの説明によると、機密性の高い企業サイトにアクセスしたいユーザーは、安全な通行を「保証」するために「10万サトシ」を預ける必要があり、そのお金はユーザーが閲覧を終えたら即座に返却されるとのことだ。

これは、クレジットカードの場合、資金の回収に時間がかかるため、提供できないことだと指摘した。

「クレジットカードの問題は、毎日100のウェブサイトに20ドルを投稿して、1秒で20ドルが戻ってくるなんて合理的なことはありえないだろう?」。

セイラー氏は、誰かがライトニング版「Netscapeブラウザ」を作るのは時間の問題だと考えており、それにはドルやさまざまな仮想通貨を保持するライトニングウォレットのようなものが含まれると考えている。

Twitter Spacesでの会話の中で、セイラーは再びライトニング・ネットワークを「お金のインターネット」と称し、その発展を称賛した。

また、「来年」までに何か発表できるようにチームで取り組んでいると話し、「第1四半期に何か発表できる可能性が高い」と付け加えた。