著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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米連邦準備制度理事会(FRB)が2会合連続での大幅利上げ

米連邦公開市場委員会(FOMC)が決定する政策金利の動向は、株価だけでなく暗号資産に与える影響も大きいことで知られており、今月27日のFOMCの政策金利決定でもマーケットは大きく反応した。

まずは、今回のFOMCを受けた市場の動きを米国の主要株式指数から考察し整理していく。FOMCが2会合連続での大幅利上げ

上図は、FOMCが開催された2022/7/27のナスダックとS&P500の前日比(%)を示したチャートである(日本時間表記)。

チャートを見ると、FOMCが75bpの利上げを決定した時の動きは限定的だったものの、パウエルFRB議長の発言後(詳細は後述)には、ナスダックとS&P500が大きく上昇したことが分かる。

今回の利上げは前回(6月)のFOMCと同様に75bpと大幅なものになったものの、政策金利の上昇幅とは裏腹に、市場にはリスクオンムードが広がり株価は反発上昇した。

このような株価の動きは、下記のような材料が意識された結果であろう。

・今回2022/7/27に開催されたFOMC
市場の予想通り2会合連続で75bpの大幅利上げとなった。これ自体にサプライズ要素は無かったものの、注目すべきは、FOMCでのパウエルFRB議長の発言である。

「いずれ利上げペースを落とすことになるとした上で、次の利上げ幅に関して明確なガイダンスを示すのではなく、政策は会合ごとに新たに設定される」と説明した。

このことを受けて、以前ほどFRBは強硬的な利上げを継続しないだろうとの見方が市場に広がり、株式市場は大幅に反発しNASDAQは4%、S&P500は3%上昇する動きを見せた

市場参加者のリスク許容度が緩和した要因をまとめると、以下の3点である。

①事前の市場予想通り75bp利上げでFOMCを通過。
②28日の日本時間午前3時にFRBが発表した声明文でインフレ指標の鈍化を認めた。
③前回までは金融正常化の強硬姿勢一択であったが、今後の経済指標によっては、ハト派的か中立的かタカ派的なのかを見極める方向に向かう。

そして、6/28未明のリスクオンムードの中でBTCも日足ベースで7.8%の上昇を記録した。しかし、ナスダックとS&P500は6/9以来の高値圏にある一方で、BTCは6/9高値の約400万円とは依然として乖離がある状況であり、上昇余地は十分に残されているとの見方もできそうだ。

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