CNBCの報道によれば、暗号デリバティブ取引所のFTXは、最近発表した株式取引へとサポート拡大の計画の一環として、証券会社のスタートアップ企業を買収しようとしている。

FTXは先週木曜日、米国に拠点を置く子会社FTX USがアプリを通じて手数料ゼロの株式取引を開始すると発表した。ユーザーは法定通貨に裏付けられたステーブルコインで口座に資金を入金できるようにする。s.

CNBCは匿名の情報源の発言をもとに、過去数ヶ月間に少なくとも3社の証券会社のスタートアップ企業と買収の可能性について協議を行ったと報じている。

具体的には、Webull、Apex Clearing、Public.comの3社の名前が挙がっている。FTXを含むすべての関係者は、この報道についてまだコメントを出していない。この3社はいずれも金融取引業規制機構(FINRA)に登録されており、証券投資者保護公社(SIPC)に加盟している。

FINRAに登録されている企業は、顧客に代わって株式の取引を行うことができ、投資に関するアドバイスを行うことも許可されている。またSIPCのメンバーであることは、その会社が倒産した場合に投資家が経済的に保護されることを意味する。

現段階では、FTXが株式重視の取り組みを支えるためにスタートアップ企業を中心に見ているのか、それとも長期的により大手の企業の買収も視野に入れているのかは不明である。

今月初め、FTXの創業者のサム・バンクマン-フリード氏が、4月下旬に人気の投資プラットフォーム「ロビンフッド」の株式保有を7.6%に引き上げたとする書類がSECに提出されている。こうしたことから、FTXがロビンフッドの買収を考えているのではないかとの憶測も飛び交った。