ツイッター創業者のジャック・ドーシー氏は、Meta（旧フェイスブック）が撤退したデジタル通貨プロジェクト「ディエム（Diem）」は「時間と労力の無駄」だったと指摘し、「ビットコインを誰でもアクセスできるようにする」ことに注力するべきだったと語った。

2月1日、ジャック・ドーシー氏と、マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOとが仮想通貨カンファレンスの一環でオンラインで対談を行った。

ドーシー氏は、フェイスブックはおそらく「正しい理由」でディエムを開始したが、独自通貨を作るのではなく、ビットコインのようなオープンエンドのプロトコルを使うべきだったと述べた。

「リブラ、そしてディエムに関するすべてのことには、たくさんの教訓があると思う」と、ドーシー氏は指摘した。「彼らが多くのことを学んだことを願っているが、そこには多くの時間と労力が無駄があったと思う」。

ドーシー氏がツイッター創業者であり、ライバルのSNSに対して辛辣な批判をすることは驚くべきことではないだろう。またドーシー氏はビットコイン支持者としても知られている。昨年11月、ドーシー氏はツイッターのCEOを退任しているが、ドーシー氏はBlock（旧スクエア）でビットコインに焦点を当てたプロジェクトを展開している。

ドーシー氏は、フェイスブック・メッセンジャーやインスタグラム、WhatsAppを持つMetaが、BTCをよりアクセスしやすくする上で多くのメリットがあったはずだとも述べている。

「私たちは、目の前にオープンネットワークがある。そして、誰でも使える。誰もがアクセスしやすいわけではないが、使うことはできる。それをより速く、よりアクセスしやすくすれば、すべてが上手くいくだろう。フェイスブックがリブラでやろうとしたことも、このすべての中に入っている」

Metaは今週、ディエムの知的財産などをシルバーゲートキャピタルに総額1億8200万ドルで売却すると正式発表した。