ワコムは10月26日、16型液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 16」の新モデルを発表した。10月26日に予約販売を開始し、11月5日に発売する。ワコムストアの販売価格は184,800円。

  • Wacom Cintiq Pro 16(2021)

ラップトップバッグやバックパックに入れて持ち運ぶことができる、クリエイター向けの液晶ペンタブレット。16型の液晶ディスプレイは、4K解像度(3,840×2,160)と高い色精度(Adobe RGBカバー率98% CIE 1931)により、作品の細部を表示することが可能。タッチ操作でナビゲーションしたり、2Dや3Dソフトウェアを使用中にイラスト、写真、3Dモデルをピンチ、ズーム、回転したりしながら作品を制作できる。

  • 両サイドにエクスプレスキーを4つずつ搭載(合計8つ)

新モデルでは、本体上部にマルチタッチのオン/オフを切り替えられる物理スイッチを搭載したほか、背面の両サイドにはよく使う機能やショートカットなどをカスタマイズして登録できる物理キー「ExpressKey(エクスプレスキー)」を4つずつ(計8つ)配置し、広い描画エリアを確保した。

PC(MacまたはWindows)との接続方法が「USB Type-C+電源ケーブル」、もしくは「USB Type-C to Aケーブル+HDMIケーブル+電源ケーブル」といった2通りの方法を、使用するPCの接続端子に応じて選ぶことが可能となった。

そのほか、前モデルからの変更点としては、誤作動防止のためのタッチメニューの削除、ディスプレイ熱の改善、ファンノイズを軽減したほか、マルチタッチ操作をよりスムーズに改善。

  • 背面にマルチタッチ機能をオン/オフできる物理スイッチを搭載

VESAマウントに対応(75×75mm)。別売スタンド「Wacom Adjustable Stand(ACK620K)」またはサードパーティ製アームを取り付けられるため、旧機種よりも角度調整が幅広く行える。

付属する「Wacom Pro Pen 2」は、8192レベルの筆圧感知やペンの傾き検知をサポートするほか、液晶パネルにペン先とカーソルとの視差を最小限に抑えるダイレクトボンディング方式を採用。ガラスディスプレイにアンチグレア加工を施すことで紙のような描き心地を実現したとしている。

バンドルソフトは、「Adobe CC フォトプラン」(2カ月ライセンス、提供期間は2022年9月2日まで)、「Boris FX Suite」(3カ月ライセンス、提供期間は2022年2月15日まで)、「Sculptron by OTOY」(3カ月ライセンス、提供期間は2022年2月15日まで)。

直販特典として、ワコムストアで「Wacom Cintiq Pro 16(2021)」を予約すると、先着50台限定で「Wacom Pro Pen slim」をプレゼントする。

なお、ワコムのWebサイトでは、アニメーター兼イラストレーターの刈谷仁美氏が、新しい「Wacom Cintiq Pro 16」を使用し、改良点や新たに搭載された機能を中心に、同製品を使った感想などのコメントを収録した動画を配信中。また、10月26日 17:00からは、ワコムの製品担当者が「Wacom Cintiq Pro 16(2021)」の改良ポイントを語るインスタライブを配信。さらに11月5日 12時からはYouTubeライブも予定しているということだ。