連日のようにeスポーツ関連のニュースが世間を盛り上げるなか、ゲーミングPCが購入しやすくなっている。2017年末から2018年初頭にかけては、CPUの6コア化が急激に進むと同時に、グラフィックスカードは仮想通貨のマイニング需要により価格が高騰。それに伴い、ゲーミングPCの価格も乱高下した。だが現在では値動きは落ち着きを取り戻し、PCの値段も下がってきている。性能と価格が安定している今こそ、後悔のないPC選びに適したタイミングではないだろうか。
今回は、ユニットコムがパソコン工房で展開する「iiyama PC」のゲーミングパソコン「LEVEL∞」のラインナップから、ハイエンド並みの性能を持つ「LEVEL-R037-i7K-TXVI」を紹介したい。
6コアCPUにコスパの良いGPU、デュアルドライブ構成
CPUは長きにわたり4コア止まりだったが、昨年末、ついに6コアがメインストリームに躍り出た。それが「LEVEL-R037-i7K-TXVI」に搭載されている「Core i7-8700K」だ。Coffee Lake世代のこの新CPUは、6コア12スレッドでありながらも、定格動作クロック3.7GHz、ターボ・ブースト利用時は最大4.7GHzを実現した。昨今では多コアを要求するゲームも増えてきており、CPUのコア数増加はそのままゲームの快適性向上につながるだろう。
グラフィックスカードにはNVIDIAの「GeForce GTX 1070 Ti」を採用。一見すると立ち位置の微妙なGPUだが、その性能はGeForce GTX 1080に肉薄。FHDやWQHDでは高フレームレートを実現できるので、価格を抑えながらもハイエンド同等の性能を手に入れられるオイシイ製品になっている。
搭載されているメモリもDDR4-2666が16GB(8GB×2)と潤沢。さらに、ストレージはNVMeに対応したM.2 SSD 250GB+HDD 1TBのデュアルドライブ仕様となっており、全体的に隙のない構成だ。
ゲーミングPCのために作られた「LEVEL ∞」ケース
これらのパーツを収納しているのは、定評のあるゲーミングPC「LEVEL ∞」オリジナルミドルタワーケース。同ブランドを象徴する赤いラインがしつこくない程度にデザインされており、ゲーミングPCらしいスタイルを体現している。電源ユニットは容量500Wの80PLUS SILVER認証を取得している製品が搭載されており、ボトムに配置されている。
フロント上部にはインタフェースとして、USB 3.0×1、USB 2.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力を用意。右サイドに用意された電源ボタンが押しやすい。バックパネルには、PS/2ポート×1、USB 3.0×4、USB 3.1×2、ギガビットLAN、HDオーディオ端子を搭載している。CPU内蔵グラフィックスからの出力用としてHDMI、DisplayPort、VGAも備えるが、グラフィックスカードを標準搭載しているため、誤って接続しないようカバーが取り付けられている。