NVIDIAは2月2日(現地時間)、これまで展開してきた「GeForce RTX 3050 8GB」の新しいバリアントとして「GeForce RTX 3050 6GB」を投入した。NVIDIAのメーカー想定売価は169ドル(海外ソース)とされており、より廉価に設定されている。
RTX 3050にはすでに8GBモデルが展開されてきており、今回投入されたのはいわゆる廉価版バリアント。NVIDIA Ampereアーキテクチャを採用するGA107-325コアを搭載しており、GPUメモリにGDDR6 6GBを搭載。ベースクロックは1,042MHz、ブーストクロックは最大1,470MHzで、TGPは70Wに設定されている。その他の主な仕様は下記の通り。
仕様 | GeForce RTX 3050 6GB | GeForce RTX 3050 8GB |
---|---|---|
GPU | GA107-325 | GA106-150 |
CUDAコア数 | 2,304個 | 2,560個 |
ベースクロック | 1,042MHz | 1,552MHz |
ブーストクロック | 1,470MHz | 1,777MHz |
メモリ | GDDR6 6GB | GDDR 8GB |
メモリインタフェース | 96bit | 128bit |
メモリ速度 | 14Gbps | 14Gbps |
メモリ帯域幅 | 168GB/s | 224GB/s |
上記の通り、いくつかの側面で仕様変更が行われている。CUDAコアは10%減少しており、GPUメモリも2GB減少。さらにメモリインタフェースが128bitから96bitへと削減されており、帯域幅が30%以上減っている。これによってボード全体での消費電力も最大70Wへと低減され、補助電源を接続しなくても利用できるようになっている(メーカーによっては補助電源がある場合もある)。
GeForce RTX 3050 6GBは現行GeForceシリーズとしては、最廉価モデルに設定されている点がポイント。昨年末にNVIDIA GeForce GTXのEOLが噂されたタイミングで開発が行われていると言われていたもので、GTX 16シリーズが欠けたエントリー向けのラインナップを埋めるものとなるようだ。