マンガ形式のDX人材育成サービス「MENTER」を提供する企業・WHITEは、大学生を対象に実施した「ITリテラシー実態調査」の結果を公開した。その結果によると、大学生の約4割は、PCにおけるコピペのショートカットキーを知らないようだ。ネットでは「まじで!?」「当社に居たら人権無い」などと話題となっている。
本調査は、10月27日から11月1日にかけて全国の大学生519人を対象に実施されたもので、コロナ禍での教育現場のデジタル化(DX化)の進行を背景に、学生のITリテラシーやパソコンスキルの実態とその背景を解明することを目的としている。
調査ではまず、PCの保有状況を調査。「自分専用のノートPCを持っている」と回答した人が最も多く、83.0%だった。次いで「自分専用のデスクトップPCを持っている」が12.7%となり、ほとんどの学生が自分専用のPCを持っている状況にある一方、5.8%の学生はいずれも「持っていない」とも回答している。また保有しているPCのOSは、「Windows」が80.1%と最多で、「Mac」は24.0%だった。
続いて、ブラインドタッチの習熟度を尋ねると、17.7%が「できる」、36.2%が「まあまあできる」となり、半数近くがある程度、習熟している結果となったが、「全くできない」と回答する人も12.7%と、1割程度存在するようだ。マウスの使用度合いについては、31.0%が「よく使っている」、32.2%が「たまに使っている」と約6割にとどまり、ノートPCやデスクトップPCの保有率は高いものの、マウスの使用度がそれには比例しないことも明らかとなった。
さらに、WordやExcel、Powerpointなどパソコンスキルの習熟度について聞いたところ、13.1%が「できる」、48.7%が「まあまあできる」と約6割が「できる」と回答。Web会議システムに関しては、Zoomやmeetなどの使用に自信がある学生は約7割にのぼった。一方で、チャットツールに関しては、SlackやTeamsが「できる」と回答した学生は4割程度にとどまり、そのほかのITリテラシー・スキルと比較して習熟度が低い傾向が見られたという。
最後に、ショートカットキーを提示した上で知っていたものを選んでもらったところ、「Ctrl+C→選択した項目をコピー」が62.6%、「Ctrl+V→選択した項目を貼り付け」が59.2%だったが、それぞれ約4割の学生が知らないという事実も明らかとなった。また、主要なショートカットキーを全く知らないという学生も2割にのぼったそうだ。
同社は、今回の結果について「パソコン(Windows)の使い方を適切に学ぶチャンスは、現在の大学においてもまだまだ十分ではないため」と分析している。
あわせて、「実際に、企業の若手層からも基本的なPCスキルに関するトレーニング機会を求める声は強く、また受講満足度も高い結果となっています。企業の教育担当者とっては、『若者なら当然PCぐらい使える』と考えるのではなく、この先20年、30年活かすことのできる基本的PCスキルに投資することは、非常に投資対効果の高い教育投資だと感じます。また、大学関係者にとっては、PCスキル、ITリテラシーの高い学生を育成することでより就職率を高めることができると考えます」と指摘している。
ネット上では「まじで!?」「パソコンとスマホ両方持つのも金銭的にしんどいでないかい?教えたいなら授業に組み込むしかないと思う」「普段PC使ってないのかな?」「パソコン使い始めたら嫌でも使うだろ」「右クリックでコピペする人は割といる」「これは衝撃やったわ」「そんなわ・・・いや、ウチの営業も知らんかったわ」「大学入ったらレポート描く時9割これだろ」「当社に居たら人権無いかも(」などの声が寄せられた。