フロンティアファクトリーは、加PG Musicの自動作曲・伴奏作成ソフトウェア「Band-in-a-Box 30 for Mac」の販売を2023年5月26日より開始する。パッケージ版の価格はBasicPAKが16,800円、MegaPAKが32,800円、EverythingPAKが61,800円。

  • 自動作曲・伴奏作成ソフトウェア「Band-in-a-Box 30 for Mac」(写真はEverythingPAK)

今回発売となるバージョン30では、8つの基本トラック、16のユーティリティトラックの計24トラックが同じ性能を持つようになり、どのトラックにでもリアルトラック、リアルドラム、MIDIスーパートラック、ループ等を生成できるようになり、スタイルに24トラックを含めたり、オーディオトラックやユーティリティトラックだけでなくどのトラックでもオーディオデータで編集が行えるようになった。本来、リアルトラックはオーディオデータが再生され、楽譜の表示のために生成されるMIDIデータは再生されなかったが、新バージョンではリアルトラックでもHi-Q音色を使って、MIDIデータを再生が可能となった。ノーテーションウィンドウやピアノロールウィンドウでMIDIデータを編集することによってリアルトラックの演奏のカスタマイズが行える。また、リアルトラックは旧バージョンではトラック全体にしか生成できなかったのだが、新バージョンでは特定範囲に生成できるようになった。最高20の候補を聞きながら双方的にトラックを作り上げられる。

旧バージョンではコードは各拍に1個(各小節に4個)しか入力できま せんでしたが、新バージョンでは各拍に4個(各小節に16個)まで入力可能となった。各拍に入力された複数のコードは「マイクロコード」と呼ぶ。これは特にスローなソングで便利な機能であるとのこと。オプションで、マイクロコードを特定トラックにだけ弾かせ、他のトラックは普通のコードを弾かせることもできる。

オーディオ編集機能も拡張され、ボリュームオートメーションモードが追加された。このモードでは、オーディオデータに結節点を加えて、フェードやクレッシェンドしながらボリュームのコントロールが行える。また、モード選択ボタンは直感的な3つのボタンに変更されている。

ダウンロード版の販売は、フロンティアファクトリーのWebストアで始まっており、こちらの価格はBasicPAKが15,800円、MegaPAKが30,800円、EverythingPAKが58,800円。あわせて旧バージョンからのアップデートプログラムも用意されている。バージョンアップ対象は新製品から3バージョン前まで。テクニカルサポートの対象はバージョン27~29までとなる。パッケージ版でのバージョンアップの価格はBasicPAK VUが9,800円、MegaPAK VUが19,800円、EverythingPAK VUは39,800円。ダウンロード版はBasicPAK VUが8,800円、MegaPAK VUが17,800円、EverythingPAK VUは36,800円。なお、バージョン30より、グレードアップ(例:BasicからMegaPAKへ)およびクロスグレード(異なるOS用へ)は廃止となった。グレードの異なる製品については、製品版の新規購入を検討頂きたい。

動作環境は以下の通り。

  • 対応OS:macOS 10.7~12.x(64bitのみ)
  • CPU:IntelまたはAppleシリコン
  • メモリ:2GB以上
  • ストレージ空き領域:【BasicPAK】35GB以上、【MegaPAK】45GB以上、【EverythingPAK】インストール方法によって括弧内の空き領域が必要(HDDから直接アプリケーションを起動する場合は3GB以上、アプリケーションのみ内蔵ストレージにインストールする場合は30GB以上、アプリケーションとリアル素材全てをインストールする場合は190GB以上)
  • モニタ:1,024×768ピクセル以上(1,680×1,050ピクセル以上を推奨)
  • インターネット接続環境:ライセンス認証を行うのに必要
  • その他:パッケージ版のみUSB 3.0または2.0ポートが必要、用途に応じてMIDIインターフェイス/外部MIDI音源等のMIDIシステム

ストレージ容量はパッケージ版基準で、ダウンロード版は倍程度必要とのことだ。