伊IK Multimediaは、同社の新技術「AI Machine Modeling」を採用したギター向けエコシステム「AmpliTube TONEX」のMac/PC版をリリースした。

  • ギター向けエコシステム「AmpliTube TONEX」のMac/PC版

IK Multimediaの新技術「AI Machine Modeling」は、ニューラル・ネットワークによる機械学習を使い、アンプ、エフェクターまたはそのリグ全体のTone Model(トーン・モデル)をキャプチャーする。Tone Modelでは、単体の機材だけでなく、ファズ、オーバードライブ、ディストーションなど、アンプの前に置かれた複雑な倍音を含むリグ全体を、独自のアルゴリズムでキャプチャーするとのことだ。アンプとキャビネットを一緒にキャプチャーした後、この2つを仮想的に分離して、他のキャビネットと組み合わせて使うこともできる。

今回発表された「TONEX for Mac/PC」は、TONEX for Mac/PCは、AI Machine Modeling技術により、アンプ、キャビネット、コンボ、エフェクター・ペダル(ファズ、ディストーション、オーバードライブ、EQ、ブースターなど)のTone Modelをキャプチャーし、DAWのプラグインとして利用可能にするソフトウェア。スタンドアローンおよびAU/AAX/VSTプラグインとして動作し、TONEXのTone Modelを使ったアンプ、ペダルは、ギター/ベース・エフェクト・アンプ・モデリング・ソフトウェア「AmpliTube」ギア・モデルとしても使えるようになる。ソフトウェアはTone Modelをキャプチャして生成する「Machine Modeler」と、Tone Modelを検索、ブラウズ、再生、サウンドのカスタマイズができる「Player」という2つのセクションから成る。Playerのサウンド編集セクションには、フルEQ、ノイズゲート、プリ/ポスト・コンプレッサー、デプス、プレゼンス・コントロールに加え、リバーブ、VIR(キャビネットごとに複数のIRを持つIK Multimediaの「Volumetric Impulse Response」技術の略)が搭載されていいる。AI Machine Modelingにより、Tone Modelとして取り込まれたアンプとキャビネットを分離できるので、ユーザーは独自のIRを試したり、VIRを使ったバーチャル・キャビネットやIRにアクセスし、トーンを構築できる。これらのカスタマイズはすべてTone Modelのプリセットに保存可能である。

TONEX for Mac/PCでは、以下の4つのバージョンを用意している。

  • TONEX CS:20種のTone Modelを備えた10種のアンプ、5種のペダルを収録(無料)
  • TONEX SE:200種のTone Modelを備えた20種のアンプ、10種のペダルを収録(€149.99/21,440円)
  • TONEX:400種のTone Modelを備えた40種のアンプ、20種のペダルを収録(€249.99/35,740円)
  • TONEX MAX:1,000種のTone Modelを備えた100種のアンプ、50種のペダルを収録(€399.99/57,190円)