Windows 11の「スタートアップアプリの通知」は、サインイン時に自動起動するアプリが加わると、通知を発する設定である。既定でオフになっているため、その存在に気づかない方も少なくないだろう。

  • 有効にするには「ms-settings:notifications」を実行するなどして、「設定」の「システム/通知」を開き、「スタートアップアプリの通知」のスイッチをオンに切り替える

本機能が話題になったのは、Windows 10時代。以前試したときは何らかのアプリをインストールした際に通知を受け取った記憶がある。たまにユーザーの確認を得ず、スタートアップに登録するアプリもあるので有用な機能だと思っていた。

当初は「設定」の「アプリ/スタートアップ」に登録されたアプリが対象で、スタートアップフォルダーにショートカットファイルを生成するタイプや、RunOnceキーやサービス、スケジュールタスクは対象外。そのうち範囲を拡大させると思っていたが、Windows 11 バージョン21H2でも変化はないようだ。

  • スタートアップアプリの変更を検出すると通知が現れる

本機能に関する動作は不明な点が多く、Microsoftによる正式な説明も見当たらない。「アプリ/スタートアップ」に並ぶアプリの設定を変更しても応答(通知)はなく、たとえばサインイン時にMicrosoft Edgeのコアプロセスを読み込む「スタートアップブースト」の設定も同様だ。察するに新規エントリー時に通知されると思われる。まだまだAutoruns(Windowsの起動にあわせて自動起動するソフトなどをチェックできるユーティリティ)は手放せなさそうだ。

  • Sysinternalsの「Autoruns」