Appleオリジナルの映像作品を楽しめるストリーミングサービス「Apple TV+」。他では見られないコンテンツを月額600円で、Apple製デバイスを購入すると3か月無料で視聴できます。もちろんiPhoneにも対応、Super RetinaXDRディスプレイ搭載モデルであれば高コントラストのHDR映像も楽しめます。

その映像コンテンツですが、やはり大画面のほうが迫力は上。iPhone単独で視聴できるとはいえ、コンテンツを満喫するならインチ数の大きいテレビで視聴したいものです。であれば、iPhoneに変換アダプタを挿しHDMI経由で映像出力すればいいだろう…確かに映像/音声は出力できますが、ひょっとすると満足できないかもしれません。

満足できないかもしれない理由は、解像度とHDRサポートの有無にあります。Apple純正の変換アダプタ(Lightning – Digital AVアダプタ)の場合、サポートされる解像度は最大1,920×1,080画素のフルHD映像。4K(3,820×2,160画素)には対応しません。HDR信号にも対応しないため、眩しいほどの光や微細な階調表現は期待できません。

2022年5月現在、Apple TV+のポテンシャルをフルに発揮できるデバイスは「Apple TV 4K」です。Apple TV 4KのHDMIポートはHDMI 2.1に対応、4K映像出力もHDR信号も出力できます。信号を入力するテレビ側が4K/HDR対応であれば、コンテンツ本来の映像品質を発揮できるのです。

Apple TV+のオリジナルコンテンツは、ほぼすべてがDolby Visionで配信されているため、Dolby Vision対応のテレビであれば映像本来のコントラストを楽しめます。アシモフ原作のSFドラマ「ファウンデーション」のブラックホールを心ゆくまで堪能したければ、Apple TV 4KとDolby Vision対応のテレビは必須ですよ。

  • 残念ながら、iPhoneで受信した「Apple TV+」の映像をHDMI出力すると情報が若干スポイルされてしまいます