12本の短編映画製作プロジェクト『DIVOC-12』(公開中)の公開記念舞台挨拶が12日に都内で行われ、前田敦子、三島有紀子監督、山嵜晋平監督、齋藤栄美監督、加藤拓人監督が登場した。
同プロジェクトは、ソニーグループが新型コロナウイルス感染症により世界各国で影響を受けている人々を支援するために設立した「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」を活用した支援プロジェクト。藤井道人監督チーム(テーマ:成長への気づき 志自岐希生監督、林田浩川監督、廣賢一郎監督)、上田慎一郎監督チーム(テーマ:感触 ふくだみゆき監督、中元雄監督、エバンズ未夜子監督)、三島有紀子監督チーム(テーマ:共有 山嵜晋平監督、齋藤栄美監督、加藤拓人監督)と3チームに分かれた12人のクリエイターたちが作品を制作していく。
前田はオファーについて「とっても夢のあるプロジェクトだと思って、すぐに『ぜひ』と思いました」と振り返る。「コロナ禍の最中だったので、その時にこんなチャレンジをしてすごい素敵だな、と。映画ってこういうことが出来るから夢が広がっていくなって。そのきっかけのような今回のこのプロジェクトに参加させてもらえて、すごく嬉しかったです」と喜びを表した。
加藤監督は今作が商業デビューとなり、「最初の作品で前田さんのような素晴らしい女優の方とご一緒できることはそうそうないことだと思いまして、ちょっとおこがましいですけど、お芝居も含めて主人公の女性にまさにぴったりとお声掛けさせていただいた」と明かす。そんな監督について、前田は「もう目が行き届いていて、敏腕助監督さんだという感じがしました。助監督さんとしてたくさんの監督のそばで支えられているというのも聞いているので、さすがだなと思いました」と称賛する。
またチームをまとめていた三島監督は「前田さんがやってくださって本当に良かったですよ。本当に本当に、心からそう思うんです。こんなに監督のやりたいことを体現して下さる女優さんがいるのかというくらい」と大絶賛。「『ここでこういうことをしたい』とか、『こういう感情にしたい』とか、脚本の打ち合わせの時にずっと聞いていたので、それをこんなにつぶさに体現してくれるんだなと、出来上がった時に思いました」と感想を述べる。最後に、今後「チャレンジしたいこと」を聞かれた前田は「また加藤監督みたいに新しい才能を持っている新人監督さんとご一緒できる機会があったら嬉しいなと思います。また、出たいです」と意欲を見せていた。