ASUS株式会社はPC DIYキャンペーンの日本第一弾としてサイエンスアーティストの市岡元気氏を起用し、親子でパソコンを組み立てるという動画を公開しました。今回、その収録風景を見てきました。

「普通の人」目線でのパソコン組み立て

従来、ASUSのPC DIYキャンペーンでは「ゲーマー」などハイエンドパーツを使用して製品する企画が多かったのですが、今回は一般者視点ということでパソコン自作に詳しくない方、ということで元気先生を起用したとの事。組み上げるパソコンも「まあまあ地味なスペック」となっています。

「(夏休みに)親子でパソコンを作る」というのは日本では比較的ポピュラーなイベントです。大手では富士通やパナソニック、DELL(最新の2019年のレポートはこちら)等が行っていますが、これらは比較的軽くて手の入れやすいノートパソコンが主体です。

比較的自由なスペックでパソコンを作るというとマウスコンピューターの親子パソコン組み立て教室を取材したことがあります。

とはいうもののコロナ禍はまだ終息しておらず、2021年もマウスコンピューターやDELLはすでに中止のアナウンスをしています。

今回のASUSの動画は「小学校の自由研究」で市岡元気氏が小学校三年生の娘さん達(みみちゃん、ここちゃん)と一緒にパソコンを組み立てており、お子さんの年齢的にはちょっとハードルが高い感じがあります。実際に組み立てたのは基本娘さんたちで、元気先生は説明と補助を担当していました。以下、収録当日の写真で(おそらく)公開動画には出てこない舞台裏を含めてお届けします。

  • ASUS PC DIYキャンペーンに「元気先生」を起用、親子でパソコンを組み立て

    収録開始。「はい、市岡元気です!」。「パパのマイク白くていいなぁ」

  • 家族会議スタート。「何をやりたい?」、「ゲーム!」、「ポケモン!」、「マイクラ!」……パパはYouTubeの動画編集がしたい。そのためにはパソコンを作るのがいい。ではパーツを注文しましょう

  • マッハで到着するパーツ(笑)。ASUSタイアップ企画とは言え、ほぼ一社の製品で揃えられるのはすごいです。一般向けという事でCPUやマザーボード、GPUはハイエンド製品ではありません

今回のパーツ一覧。CPU、メモリ、SSDを除くとすべてASUS製品です。

パーツ 参考価格(Amazon.co.jp。一部姉妹製品)
ケース TUF Gaming GT301 10,363円
マザーボード PRIME B560-PLUS 16,608円
CPU Intel Core i5-11600KF 29,764円
CPUクーラー SCYTHE 白虎 弐 2,326円
RAM Crucial DDR4-25600 2x8GB 10,571円
SSD Crucial SSD 500G 6,880円
電源 ROG-STRIX-750G 18,317円
Keyboard ROG Stix Scope TKL 11,673円
Mouse ROG Stix Carry 6,255円
MousePad ROG Stix Go 2.4 3,464円
WLAN RT-AX3000 14,946円
Display VG279QL1A 33,780円
164,947円
  • 記録用に写真も撮っちゃおう。ちなみに風船は一緒に届いたわけではなく、ラボにあった風船にヘリウムガスを詰めたもので収録前から用意してありました

  • パーツの紹介。「これはCPUと言って、パソコンの頭脳にあたります」。収録では一通り説明していましたが、完成動画ではどうなるのかちょっと気になります

  • では、組み立て行ってみよー!!

  • ということで、必要なパーツだけを残して後は片付け……キーボードは?(ガチャガチャと叩くため(笑)

  • パソコン組み立て最初の難関のCPU取り付けなので、ASUSの中の人(パートナーマネージメント部 マーケティングマネージャーの市川彰吾氏)がレクチャー

  • 次はRAMの取り付け……みみちゃんのテンションがダウン

  • テンションアップのために「デカビタアイス作成」(GENKI LABOは液体窒素常備)

  • CPUクーラー取り付け。「グリスをちょっと置いて」、「クーラーのビニール剥がして」

  • 「向きはこっちで」

  • 大人でもリテンション差し込みに力がいるので、ここはパパがアシスト

  • 片面強化ガラスで中が見え、フロント三連ファンのゲーミングケース登場

  • バックパネルをつけてから、マザーボードを入れ……

  • 面倒な作業で最初は失敗していました。高いマザーボードだとここがラクなんですよねぇ

  • ねじ止めは娘さんの作業

  • SSD取り付け。「わたしが取り付けしたいのに」とここちゃんご機嫌ナナメ

  • お次は電源。元気先生の娘らしく(?)ドライバー、カッターナイフともに慣れた感じ

  • 「ここを押し込むように」……結構手間取っていました

  • ワイヤリングはASUSの人が担当。壁に工具類と一緒においてある「穴の開いたフライパン」は何? (以前「テルミット反応」の実験をしたものでした)

  • 最後にグラフィックスカード

  • スロットカバーのネジを外して……スロットカバーを二つ外して

  • カードの保護カバーを取って、差し込む……ここも最初ミス

  • グラフィックスカードをねじ止めして……電源ケーブルさして

  • サイドパネルをはめて、ねじ止めして

  • 保護シール剥がして

  • 完成……かな? OSインストールはASUSの人が行いました

  • ブラウザを起動するとYouTube GENKI LABOがスタート画面

  • モニターが見えるように向きを変えてゲームタイム!

  • みんな大好きマインクラフトだけに操作は慣れたもの

  • 細かいところですが、マザーボード、ケース、キーボード、マウスとすべてASUS製なのでLEDの統一コントロールができます

  • ということで、大成功!ドヤ!

次は極冷? MOD?

組み立て作業中に余計なことを口走ったこともあり、元気先生は「液体窒素冷却によるオーバークロック」に興味を持ったようですが、マザーボードも上位製品使わなければならないのですし、難しいかもしれません。

筆者的には大型リザーバータンクを使った「液冷MOD PC」にするのがGENKI LABOのパソコンっぽくてよろしいと思うのですが、それをやると市岡家のパソコンではなくなるので「パパにパソコン取られたぁ!」と騒動になるかもしれません。