国内では2024年10月25日午前0時より発売がスタートするIntelの次世代CPU「Arrow Lake」ことデスクトップ向けの「Core Ultra 200Sシリーズ」。そのうちCore Ultra 9 258KとCore Ultra 5 245Kのレビューキットが編集部に到着した。さっそく、開封の儀をお届けしよう。
Core Ultra 200Sシリーズは、ノートPC向けのCore Ultra シリーズ1(Meteor Lake)やCore Ultra シリーズ2(Lunar Lake)の流れを汲むCPU。設計を刷新し、第14世代Coreと同性能で消費電力は半分以下という、電力効率の高さが大きな特徴だ。このほか、Intelのデスクトップ向けとしては初めてAI特化プロセッサの「NPU」を搭載。ただし、第3世代NPUで13TOPSと性能はそれほど高くない(Lunar Lakeは第4世代NPUで47TOPS)。内蔵GPUはどベクトル演算専用のXMXを搭載しないXeコアが4基と、前世代よりも性能は底上げされているが、最新世代のXe2コアを8基備えるLunar Lakeに比べると控えめ。デスクトップ向けのCPUなので、GPU性能を求める場合は、外部ビデオカードを搭載することが多いためだろう。
Core Ultra 200Sシリーズのランナップは以下の通りだ。
CPU名 | コア数(P+E) | スレッド数 | 最大クロック | L3キャッシュ | 内蔵GPU | 実売価格 |
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Core Ultra 9 285K | 24(8+16) | 24 | 5.7GHz | 36MB | あり | 11万5800円前後 |
Core Ultra 7 265K | 20(8+12) | 20 | 5.5GHz | 30MB | あり | 7万8800円前後 |
Core Ultra 7 265KF | 20(8+12) | 20 | 5.5GHz | 30MB | なし | 7万5800円前後 |
Core Ultra 5 245K | 14(6+8) | 14 | 5.2GHz | 24MB | あり | 5万9800円前後 |
Core Ultra 5 245KF | 14(6+8) | 14 | 5.2GHz | 24MB | なし | 5万6800円前後 |
すでに予約受付はスタートしているが、上位モデルを中心に売り切れが続出している。発売当日も最上位モデルのCore Ultra 9 285Kは争奪戦になるのではないだろうか。なるべく潤沢な数が出回ることを願いたいところだが。
前置きが長くなったが、さっそく開封していこう。編集部に届いたのは、Core Ultra 9 258KとCore Ultra 5 245Kだ。対応ソケットはLGA1851となり、前世代のLGA1700とは互換がなくなった。使用するには、Intel Z890チップセット搭載のマザーボードが必要だ。ただ、CPUクーラーの取り付け穴の位置は前世代と同じなので、LGA1700対応のCPUクーラーはそのまま利用できる。
また、レビュー用のマザーボードとして届いたのがZ890チップセットを搭載するMSIの「MEG Z890 UNIFY-X」。20+1+2+1フェーズで110A SPSの強力な電源回路、5Gの有線LAN、Wi-Fi 7の無線LAN、Thunderbolt 4×2など充実の装備を持つハイエンド仕様だ。オーバークロック用のチューニングコントローラーが付属しているのも特徴と言える。
ここまでが、Arrow Lake開封の儀だ。実際のパフォーマンスについては、今後お伝えできる機会があると思う。楽しみにしてほしい。