短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』(公開中)の「フレイル」舞台挨拶が28日に都内で行われ、奥平大兼、莉子、本木真武太監督が登場した。

  • 映画『GEMNIBUS vol.1』「フレイル」舞台挨拶

東宝が、新たに手掛ける才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」初の劇場公開作品となる同作。4編の短編映画からなり、今回はSF学園ゾンビ映画「フレイル」の主演・奥平と莉子、本木監督の舞台挨拶を実施した。

少子高齢化問題を抱える近未来の日本を舞台に、老人が国の施策でVR空間「アナプシー」で高校生のアバターとして“若返り”を図るが、ある日、何者かによってVR空間にゾンビウィルスが放出され肉体とアバターが危機に晒されるというストーリー。

実は老人だが高校生活を楽しむVR空間の“アバター”、主人公・明を演じた奥平大兼は「この『GEMNIBUS』は新しい企画で、新しい映画の形が見えていく。いち役者として、そういう未来があることを楽しみに思います」と感慨深げに語り、VR空間で明と出会う女子高生・めい子を演じた莉子も「映像の中で新しい世界に参加させて頂き感謝しています」と喜びを明かした。

本作の監督を務めた本木真武太監督は、カナダで映画制作を学び、帰国後も海外のネットワークを生かし映像制作を務める新進気鋭のクリエイター。「フレイル」の制作も海外の撮影チームで構成され、台本から撮影まですべて海外の制作手法で作られている。国内の撮影との違いを踏まえながら「お二人の作品を見ていたイメージと今回のキャラクターとのマッチも感じられたし、良い作品が出来るだろうなと感じて、このまま突っ走っていっていいなと思えました。(海外スタッフと)言葉の壁、文化の壁もあるので事前準備に力を入れました。こんなに良い役者と出会えたことは僕の財産。いつか将来このお二人と堂々とレッドカーペットを歩けるように、海外に通用する作品を撮りたいです。それを夢に頑張ります」と熱い言葉で会場を盛り上げた。