俳優の二宮和也が主演を務める映画『8番出口』(8月29日公開)が、第78回カンヌ国際映画祭に正式招待されたことが、わかった。

映画『8番出口』

同作は、2023年にインディーゲームクリエイター・KOTAKE CREATE氏がひとりで制作し、全世界累計150万ダウンロードを突破した同名ゲームの実写化作。

原作ゲームはよくある地下鉄の駅を舞台に、無限にループする地下通路に閉じ込められたプレイヤーが様々な“異変”に恐怖しながら「8番出口」を目指すというシンプルながら独特で不気味な世界観が話題を呼び、個人制作のゲームとしては異例の大ヒットを記録。数々の著名人によるゲーム実況を始めとするYouTube上での関連動画が総再生回数1億回を突破している。

このたび、第78回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ミッドナイト・スクリーニング部門」への招待が正式に決定。同部門では、これまでにも『新感染 ファイナル・エクスプレス』(17)や『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』(24)などの注目作品を輩出してきた。

自身の主演作品が初めてカンヌ国際映画祭に正式招待された二宮は、「川村監督から電話が来て『え? アフレコ録り直しかも!?』と、恐る恐る出てみたら『ニノ! カンヌ決まったぞ!』という最上級の驚きの電話でした(笑)。その後は2人で喜び合い、オフィシャルセレクションだよ! ミッドナイト・スクリーニングだよ! すごすぎる! と大盛り上がりとなりました。改めて……この作品に関わった全ての皆様! 本当におめでとうございます!」と喜びのコメントを寄せている。

コメント全文は以下の通り。

二宮和也

川村監督から電話が来て 「え? アフレコ録り直しかも!?」と、恐る恐る出てみたら「ニノ! カンヌ決まったぞ!」という最上級の驚きの電話でした(笑)。その後は2人で喜び合い、オフィシャルセレクションだよ! ミッドナイト・スクリーニングだよ! すごすぎる!! と大盛り上がりとなりました。勿論、映画というものは公開日から観てくださった方々の心に届いて初めて完成するものです。ですが、映画に関わる人間なら一度は立ってみたい場所の1つでもあります。本当に最初から関わって作り上げた作品。より多くの方々に届くことを祈っています!改めて…この作品に関わった全ての皆様!本当におめでとうございます!!

川村元気

この正体不明な日本の地下通路映画が、カンヌ映画祭という世界の晴れ舞台に呼んでもらえたという“異変”に、驚きと、喜びと、興奮を抑えきれません。この美しくも恐ろしい遊びを創ったKOTAKE CREATEさん、毎日ループ撮影と格闘した二宮和也さん、河内大和さんをはじめとしたすべてのスタッフ、優れた日本の才能たちと共に、世界の“入口”へと飛び込んできます。

KOTAKE CREATE

自分の作ったゲームが、映像化され、さらにはカンヌ国際映画祭に行くなんて夢にも見ておりませんでした。これをきっかけに、より多くの人にゲームと映画の「8番出口」が届くと嬉しいです。川村監督、二宮さん、河内さん、ほか映画に関わった皆様、本当におめでとうございます!

【編集部MEMO】
『8番出口』……蛍光灯に照らされた、無機質な白い地下通路を歩いていく。しかしいつまで経っても「出口」に辿り着くことができない。何度もすれ違うスーツ姿の男に違和感を感じ、やがて自分が同じ地下通路を繰り返し歩いていることに気付く。そして壁に掲示された不可思議な【ご案内】を見つける。「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」「8番出口から、外に出ること」。通路に“異変”があれば逆方向へ引き返し、なければそのまま前に進む。1番出口、2番出口、3番出口……正しければ8番出口に近づき、ひとつ見落としてしまえば0番出口に戻る。