モルガン・スタンレーがグレイスケールを通じて、ビットコインのエクスポージャーを獲得していたことが分かった。ビットコインの機関投資家への受け入れが進んでいるようだ。
28日に米証券取引委員会(SEC)に提出された報告書によると、欧州全域で投資を行うモルガン・スタンレー・ヨーロッパ・オポチュニティ・ファンドは、4月30日の時点で、グレイスケール・ビットコイン投資信託(GBTC)を28298株保有していた。現在のGBTC価格は29.68ドルのため、モルガンスタンレーのエクスポージャーは約84万ドルの評価額となる。
このエクスポージャーは、4月末時点では130万ドルの価値があった。
モルガン・スタンレー・ヨーロッパ・オポチュニティ・ファンドは「投資チームが購入時に過小評価されている」資産に投資するように設計されているという。
グレイスケールは世界最大の仮想通貨運用企業。運用資産は290億ドルで、GBTCは217億ドル以上と資産の大部分を占めている。
06/25/21 UPDATE: Net Assets Under Management, Holdings per Share, and Market Price per Share for our Investment Products.
Total AUM: $29.0 billion$BTC $BCH $ETH $ETC $ZEN $LTC $XLM $ZEC $BAT $LINK $MANA $FIL $LPT pic.twitter.com/Oq4NzO4H90
— Grayscale (@Grayscale) June 25, 2021
既報のように、モルガン・スタンレーは今年、ビットコインへの直接的なエクスポージャーを求めている。4月には、グレイスケールの現金決済先物を通じて、モルガン・スタンレーの機関投資家向けファンドがポートフォリオにビットコインを追加できるようにした。
ただ、当時は、ヨーロッパ・オポチュニティ・ファンドはビットコイン投資を対象としてリストアップしておらず、アジアや世界市場を対象としたいくつかのオポチュニティファンドのポートフォリオが対象となっていた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン