2023年4月28日から30日、静岡県の「ツインメッセ静岡」にて、C4 LAN実行委員会が主催する持ち込み型ゲームイベント「C4 LAN 2023 SPRING」が開催されました。

「C4 LAN」は、ゲームタイトルやコミュニティの枠を超え、3日間にわたってゲームを遊び倒す国内最大規模のLANパーティ。さまざまなイベントが開催されますが、自身でゲーム機やPCを持ち込むBYOC(Bring Your Own Computer)席エリアが、「C4 LAN」のコアとなる部分です。

私は今まで、メディアやスタッフとして「C4 LAN」に参加したことはありましたが、BYOC席を取ったことはありませんでした。そこで今回、初めてBYOC席を購入して参加してみることにしました。記事では、BYOC席で参加するために必要な準備やかかった費用、3日間をどのようなスケジュールで楽しんだかなどを振り返ります。

なお、次回は2024年4月27日から4月29日に、同じ会場の「ツインメッセ静岡」にて、「C4 LAN 2024 SPRING」の開催が決定しています。BYOC席を取って参加することに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

  • C4 LAN

    今回参加した「C4 LAN 2023 SPRING」のBYOC席エリア

まずはBYOC席チケット購入&ホテル予約

BYOC席での参加を決めたら、まずはチケットの購入から。私が購入したタイミングは、開催の1ヶ月ほど前でした。今回の「C4 LAN 2023 SPRING」では、幅180cmのロング席(25,000円)と幅90cmのショート席(20,000円)の2種類のBYOC席があり、私はショート席を購入しました。

そして、BYOC席のチケットと合わせて、オプションのレンタルチケットを購入できます。レンタルできるのは、PC、モニター、ゲーミングチェアの3種類(各5,000円)。PCやモニターを持参したり郵送したりするのは、初心者にはハードルが高いと思い、すべてレンタルすることにしました。

私が購入した時点で、PCのレンタルは残り7台でした。レンタルチケットは追加販売される場合もありますが、売り切れてしまうと持ち込みする必要があるので、レンタルを考えている人は早めの購入をおすすめします。

もう1つ、早めに確保しておきたいのが宿です。私は体力的に無理せず楽しみたかったので、初日と2日目に泊まれるよう2泊でホテルの予約を取りました。会場のすぐ近くにはホテルがないため、静岡駅近くのホテルを取ることになります。ここまでの内容に、会場までの新幹線代を加えた費用は下記のとおりです。

・BYOCショート席チケット:20,000円
・PCレンタル:5,000円
・モニターレンタル:5,000円
・ゲーミングチェアレンタル:5,000円
・ホテル代(2泊):19,800円
・新幹線代(東京↔静岡):往復で13,340円
合計:68,140円

トータルでは、これに3日間の飲食代や、会場とホテル間を移動するバス、タクシー代などがかかります。上記は、3種類すべてのレンタルと2泊のホテル代を含んでいるので、もっと費用を抑えることも可能でしょう。自分のPCやモニターを車に積んで来ている人も多くいました。

会場で話を聞いたところ、宿の取り方も人それぞれ。初日だけホテルに泊まり、2日目から3日目にかけては会場でオールナイトで楽しむ人もいれば、ホテルを取らずに銭湯を利用し、会場でゲーミングチェアの背もたれを倒して寝ている人もいました。

  • C4 LAN

    「C4 LAN 2023 SPRING」のチケット購入画面

座席指定と持参するデバイス類の荷造り

「C4 LAN」開催の1週間前になると、メールで座席指定についての連絡が届きます。BYOC席では多くのコミュニティが、隣合わせや背中合わせで複数の座席を並べて取ります。今回私は、『VALORANT』を楽しむコミュニティ「おっさんずVALO」の仲間に入れてもらったので、事前に調整された座席を教えてもらい、そこを指定しました。

今回はチケット販売サイトが変更になったことで、代表者がまとめて座席を取ることができず、参加者による非公式な調整リストで事前に相談が行われていました。今後は座席指定の方法が変わる可能性がありますが、座席指定が近づいてきたら、「C4 LAN」公式DiscordサーバーやTwitter上での参加者同士のやり取りをチェックすると良いかもしれません。

そして、ケーブルやデバイスなど、持参するアイテムの準備も必要です。家で使っているものを外して持っていけば大丈夫だろうと思っていましたが、15m以上のLANケーブルが必要だと教えてもらい、改めて「C4 LAN」公式サイトの参加ガイドを見ながら準備を進めていきました。

PCやモニターをレンタルをしても、本体のみの貸し出しのため、ケーブルは持参しなければなりません。また、レンタルPCにはゲームがインストールされておらず、かつ現地でのダウンロードはかなりの時間がかかるため、ゲームデータを持っていく必要があります。

私はSSDを外付けできるドライブケースを買って、普段ゲームを入れているSSDを持っていきました。ゲームのバックアップや復元については、参加ガイドからもリンクされている解説ページが参考になります。

  • C4 LAN

    PCまわりのデバイスとケーブルをひと通り外して、持っていくものを確認。PCとモニターはDisplayPortでつなぐのですが、私は写真にあるDVIケーブルしか持っておらず、コミュニティ内で貸してもらいました

  • C4 LAN

    必要なものをスーツケースに詰めて、荷造り完了