女優の広瀬すずが主演を務める、映画『水は海に向かって流れる』(6月9日公開)の場面写真が5日、公開された。
同作は田島列島による同名漫画の実写化作。高校への通学のため、叔父の家に居候することになった高校1年生の直達(大西利空)は、親に黙って脱サラしたマンガ家である叔父(高良健吾)、女装の占い師(戸塚純貴)、海外を放浪する大学教授(生瀬勝久)、そしてどこか冷めていて笑わない26歳のOL榊さん(広瀬)と、曲者揃いの人物とシェアハウスで暮らすことになる。共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、「恋愛はしない」と宣言する彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁があった。
今回公開されたのは、いつも不機嫌で気まぐれに豪快な料理を振る舞うOL・榊さんを囲むクセ強めなシェアハウスの住人たちを写したキャラクター写真。おちゃめな帽子をかぶり眼鏡姿でカラフルな服が印象的なのは、直達の叔父・茂道(高良健吾)で、脱サラして漫画家になり、シェアハウスの住人たちからは“ニゲミチ先生”と呼ばれている。日々原稿の締切に追われており、甥の直達に手伝ってもらうこともしばしばだが、たまに手料理を振る舞ったりと、シェアハウスのメンバーを実はあたかかく見守っている。
シェアハウスのムード―メーカーとも言えるのは、女装の占い師・泉谷(戸塚純貴)で、その装いからは一見想像できないが、捨て猫を守る為に武術を披露して戦うなど、男気のある一面を持つ。妹の楓(當真あみ)が恋に悩み、占ってほしいと訪れた際の「他人に聞かないとわからない恋ならあきらめろ」と、核心をつくような真面目な発言も、普段の陽気な姿とは一転、魅力的なギャップになっている。
猫を抱き、穏やかな表情の大学教授・成瀬(生瀬勝久)は、シェアハウス最年長で海外を放浪することが多く、家の中には成瀬が買ってきた世界中の楽器やお面、置き物がいっぱい。シェアハウスに賑やかな彩りを添えている。住人ではないが直達の同級生で、クラスでも一目置かれる存在の泉谷の妹・楓(當真あみ)は、猫のムーをきっかけに、シェアハウスにも頻繁に遊びに来ることになるが、実は直達に想いを寄せ、榊さんに対抗心を燃やす。
そんな愉快なメンバーとの生活の中、ひと際クールなOL・榊さんとみんなに愛される、拾われた猫・ミスタームーンライト(愛称:ムー)を加えた面々が勢ぞろいし、シェアハウスの庭で楽しそうにBBQをしている1枚も公開された。
(C)2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 (C)田島列島/講談社