映画『ラーゲリより愛を込めて』の大ヒット御礼舞台挨拶が21日に都内で行われ、主演を務める嵐の二宮和也をはじめ、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が登壇した。

  • 映画『ラーゲリより愛を込めて』の大ヒット御礼舞台挨拶に出席した二宮和也

同作はノンフィクション作家・辺見じゅん氏による著書の実写化作。第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人が不当に抑留され捕虜となったシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった山本幡男(二宮)の半生を描く。

この日の二宮らキャストは、集まったファンの間を通りながら登場。厳しい環境の撮影を乗り切ることができた原動力を聞かれると、松坂は「ストーブ」「そこに行けばみんな集まってくるから、寂しさを紛らわせることができるんです」と答え、二宮も「ずっといたもんね(笑)。みんなと一緒にいたいってことだったんだ?」と返して笑顔を見せた。

続いて、主題歌を担当したMrs. GREEN APPLEのボーカル・大森が登壇。対談経験のある二宮は「もう友達ですから」と笑いを誘い、もともとMrs. GREEN APPLEのファンだったことから、主題歌を担当することを聞いたときの喜びを「俺が好きなの知ってるの? と思ったくらい驚きました」と振り返る。大森がサプライズで主題歌「Soranji」をアコースティックバーションで披露することになると、司会のTBS・杉山真也アナウンサーからの「生で聴いてみたくありませんか?」に、二宮は「いや、大丈夫です。いくら何でもねぇ……」とまさかに返答。セッティングのため一度退場しようとする二宮に、杉山アナが「二宮さん、聴きます?」と冗談交じりに質問すると、これには二宮も「聴きますよ! 当たり前じゃないですか!」と返し、中島から「じゃあなんでさっき大丈夫とか言ったんですか!」と鋭いツッコミを受けた。

歌唱を聴き終え、感想を聞かれた二宮は「俺が教えた通りに歌ってたな……」とポツリ。すかさず中島から「いつ教えたんですか! 教えてないでしょ」とツッコまれ、とぼけた表情を見せる。「この主題歌に出会えてよかったなと。この曲を生んでくれた大森くんはもちろん、立体的に楽曲を作り上げてくれたバンドのメンバーにも感謝しています」と真面目なコメントを残しつつ、「アコースティックバーションは初めてということで、すごく満足感がありますが、まだ映画がありますので、皆さん帰らないでくださいね」と客席に呼びかけて会場を沸かせた。

噛んでしまった杉山アナに対しても「どうしました? 俺は逃さないっすよ!」と鋭く指摘するなど、その後も舞台挨拶を盛り上げた二宮。最後は、「僕らも実話に頼りきらないで、自分たちのエンタテインメントを突き詰めたつもりです。これ以上出ないであろうという力で、お芝居を、主題歌を皆さんに届けたつもりです」と力強い言葉で締めくくった。