この1年の激動の市況をよそに、メタバースとその潜在的な有用性に対する消費者の見方は依然として安定している。

ビジネスとテクノロジー戦略のアドバイザーであるキャップジェミニが新たに行った調査によると、消費者の4分の3以上が、ブランドや個人との関わり方がメタバースの影響を受けることになると予想している。

これは組織にも当てはまり、10社中7社が、顧客体験の観点からメタバースと没入型体験が市場における差別化要因になると考えている。

このレポートでは、メタバースの能力、関心、影響を理解するために、12か国で8,000人の消費者と、さまざまな分野の1,000の組織を対象に調査が実施された。

その中には、「メタバース経験者」と自認する380人の消費者グループも含まれており、そのうち4分の3はメタバースに積極的に参加していると回答している。

データによると、調査対象の消費者の93%がメタバースに興味があると回答している。そのうち51%が、メタバースがより身近になれば利用すると回答している。

キャップジェミニのグローバル・イマーシブ・エクスペリエンス・オファー・リーダーであるチャールトン・モンサント氏は、「消費者向けメタバース」が前進するためには、特にアクセシビリティやプライバシーの課題に対処する必要があると述べている。

「メタバースの可能性は変革的であり、消費者の関心も依然として高い」

教育とアクセシビリティは、新しいテクノロジーと密接に関係しており、現代テクノロジーに明るいブランドが消費者とコミュニケーションをとるうえで、最大の課題であることに変わりない。

この調査では、消費者が求めるメタバース上での交流の種類についても触れられており、回答者の43%が友人や家族と交流したいと答えている。次いで、同僚との交流(39%)、ゲーム関連の体験(33%)、商業活動(28%)となっている。