ジャストシステムは6月21日、定額制の日本語入力システム「ATOK Passport」で提供しているMac向けの「ATOK for Mac」に、新機能「カスタムATOK」と「ATOKプロテクトモード」を追加した。また、Windows向けの「ATOK for Windows」もアップデートし、オンライン会議検出機能でGoogle MeetやMicrosoft Teamsに新対応した。

ATOK for Macは、Apple Silicon搭載のMacに対応した日本語入力システム。6月21日のバージョンアップで新たに、よく入力する文章の種類を選んだり、質問に答えたりすることで自分に合った入力環境を設定できる「カスタムATOK」機能が加わった。

  • カスタムATOKの特徴。文章の傾向を4種類から選ぶ「かんたんカスタム」と、19の質問に答えていく「こだわりカスタム」の2つから、自分に合った設定を詰められる。なお、後述のATOKプロテクトモードも含め、いずれもATOK for Windowsでは提供済みの機能

また、オンライン会議の画面共有中に、文字を入力するとき推測候補が表示されないようにする「ATOKプロテクトモード」も追加された。普段使っている推測候補が、参加者に見えてしまい、意図せず情報漏えいにつながることを防ぐ機能だ。

Windows向けの「ATOK for Windows」では、オンライン会議中に自動でATOKプロテクトモードに切り替える「オンライン会議検出機能」を強化。対応システムに、これまでのZoomに加え、Google MeetとMicrosoft Teamsを追加した。ATOKプロテクトモードは会議が終わると自動でオフになる。

このほか辞書の語彙を拡充。抗体量、即配、性自認といった昨今の世相などを反映した言葉が追加されている。

これらの機能アップデートは有料のATOKで利用可能。ATOK Passport [プレミアム]は月額660円、年額7,920円。ATOK Passport [ベーシック]は月額330円で提供されている。