仮想通貨取引所バイナンスのベンチャーキャピタル・インキュベーション部門であるバイナンスラボは、クロスチェーンプロトコルのMultichainの資金調達ラウンドを主導した

Multichainは以前はAnyswapという名前だったが、先週にリブランドしている。Multichainは今回の資金調達ラウンドで6000万ドルを調達した。

資金調達ラウンドは、セコイアチャイナやIDGキャピタル、スリーアローズキャピタル、プリミティブベンチャーズ、サークルベンチャーズなどが参加した。

バイナンスは資金調達とは別に、Multichainとのパートナーシップ構築も進めている。バイナンスのスマートコントラクトプラットフォームであるバイナンス・スマートチェーン(BSC)が、Multichainをチェ―ン間でトークンをブリッジするツールとして推奨している。

MultichainはもともとAnyswapという名前で、クロスチェーンの分散型取引所として20年7月に設立された。徐々にプラットフォームが進化し、イーサリアムやBSCなど複数のネットワークの相互運用を可能にするクロスチェーンプラットフォームとなった。

発表によれば、Multichainでロックされている価値の総額は現在50億ドルを超えており、ユーザーは30万人を超えている。

今回調達した資金は、暗号化アルゴリズムやセキュリティなどの研究開発やエコシステムの成長に使われるという。