ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、ゲーム開発スタジオ Bluepoint Games の買収について正式契約を締結したことを発表しました。
Bluepoint Games は2006年創業の開発会社。米国テキサス州オースティンを拠点に、主にPSプラットフォーム向けのリマスターや移植を手掛けてきました。
最近のタイトルではPS5のロンチタイトル『デモンズソウル』や、PS4版の『アンチャーテッドコレクション』、リマスター版『ワンダと巨像』など。
特に『ワンダと巨像 / Shadow of the Colossus』は2011年のPS3版HDリマスター、2018年のPS4版で計二度のリマスター移植を担当。PS4版では4K対応の高精細アセットをコンセプトアートまで遡って新規作成したり、ファーや布の挙動シミュレーション等も完全に作り直したうえで、ゲームのロジック部分はPS2由来のPS3版コードを新規エンジンと同期して走らせることで、生まれ変わったグラフィックとオリジナルに忠実な手触りのリマスターを実現していました。
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プレイステーション向けのリマスターが多いため、むしろソニー傘下でなかったことが意外かもしれませんが、過去にはメタルギアソリッドやタイタンフォールのXbox 360向け移植も担当しています。
移植やリマスターではない独自作品は、設立第一作かつPS3のロンチタイトルだった『BLAST・FACTOR』のみ。同じくソニー傘下になった Housemarque の『Stardust』シリーズや、Bizarre Creations / アクティビジョンの『ジオメトリウォーズ』のようなツインスティックシューターで、敵が微生物だったアレです。
SIE PlayStation Studios 統括責任者ハーマン・ハルスト氏、Bluepoint社プレジデント マルコ・スラッシュ氏のコメントはこちら。
買収金額等の条件は非公開。
ソニーのいわゆるファーストパーティスタジオ群である PlayStation Studios (旧称 SIEワールドワイドスタジオ)は立て続けの買収ラッシュで所属スタジオを増やしており、2021年9月には英国リバプールのファイアースプライト社を、6月にはPS5『Returnal / リターナル』を開発したフィンランドの Housemarqueを傘下に収めています。