「ハッキントッシュ・ゲームボーイ」を自作した猛者現わる。Macとしても利用可能

by bgame

Ike T. Sanglay Jr

昔懐かしいゲームボーイ型の筐体に現代の高性能を詰め込む……という改造は、実用性を超えたロマンのあるためか、改造ハードウェア開発の中では一つの定番ともなっています。

今回は、ゲームボーイ外装の中身にハッキントッシュ(macOSをインストールした非正規マシン。法的にはグレー)を詰め込み、実際にゲームボーイのソフトを遊べるようにした人物が現われました。

このプロジェクトは、フィリピン在住のエンジニア、Ike T. Sanglay Jr.によるものです。ゲームボーイ型の筐体は3Dプリンタによる手作りであり、中に入っているのはシングルボードPCのLattepanda Alpha(Core i3などインテル製チップ搭載)。

そこにOpenCore(本来はサポート対象外のMacにmacOSをインストールするツール)によりmacOSを入れることで完成しています。

このハッキントッシュのボタンはすべて機能し、エミュレータを経由してゲームボーイのゲームを遊ぶことができます。また必要であれば、外付けディスプレイやキーボード、マウスを繋いでMacとして使うこともできます。

この手の自作レトロゲーム機では定番であるRaspberry Piをなぜ使わなかったのか。Sanglay Jr.氏は未組立のPiを見ながらすごい「あなたは天才に違いない。それは思いつかなかったよ」と、とぼけています。

Sanglay Jr.氏は子供の頃にゲームボーイアドバンスを持っていて、自分はゲーム機マニアだと思うとMotherboardに語っています。高校生のときに電子機器とプログラミングをいじり始めたという同氏は、少し前はIoTを扱うファームウェアエンジニアとして働いていたものの、新型コロナの感染拡大以降は失業しているので、プロジェクトにかける時間が増えているそうです。

Sangjay JrのYouTubeチャンネルには、今回のハッキントッシュと同じやり方で5インチのiMacを作ったり、YouTubeの登録者をモニターする小型スクリーンを作ったり、PS5のコントローラーで初代PSをプレイする携帯ゲーム機(Raspberry Pi使用)などの、ロマンあふれるプロジェクトの動画があふれています。

実用性を棚上げすることが、クリエイティブの本質なのかもしれません。

Source: Ike T. Sanglay Jr(YouTube)

via:MotherBoard

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