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by bgame

国内外を問わず、多くのタイトルが遊べるのがPCゲームのいいところ。オンラインで購入できる「Steam」などのゲームプラットフォームを利用すれば、誰もが聞いたことある大型タイトルから、個人が制作したインディーズまで、幅広いジャンルとボリュームのゲームが楽しめます。また、ゲーム機と同じタイトルであっても設定が豊富で、より美しいグラフィックスやサウンドでプレーできる、というのもメリットといえるでしょう。

ただし、PCであれば何でもいいわけではありません。ブラウザで動画サイトを視聴するのがやっとという数万円のノートPCで、ゲーム機に勝るとも劣らない画質でゲームが遊べるわけはないのです。

では、どんなPCなら快適にゲームがプレーできるかというと、ズバリ、高速なCPUと高いグラフィックス性能をもつPC。この性能を満たすPCとして販売されているのが、いわゆる「ゲーミングPC」です。

ただし、ゲーミングPCとひと口に言っても、その性能は千差万別。明確な基準があるわけではないため、「ゲームが起動するけど、遅くて遊べるレベルじゃない」というものでも、ゲーミングPCと名乗っていることがあります。

もちろん、こういった製品でも解像度を落とし、画質を低くすれば一応は遊べるレベルになるでしょう。ただ、それだとドットが目立つうえにガタガタとした動き、そして遅延もあるような状態となってしまい、正直いってゲームを楽しめません。

どうせ買うなら、「どんなゲームも問題なく動作し、高画質で快適に遊べるPC」が欲しくなります。そんな理想のPCとなるのが、MSIのゲーミングノートPC「Raider GE76 12U」シリーズです。

ノートPCだとデスクトップPCに比べ性能が低いのでは、と不安になるかもしれませんが、それは少し前までの話。今ではノートPCでもデスクトップPCに比肩するほどの性能を持つ製品も多く、選択の幅が広がっています。

この「Raider GE76 12U」シリーズもそのひとつで、CPUには最新となる第12世代インテルCoreプロセッサーを搭載するほか、グラフィックスには最新のGeForce RTX 30シリーズ、そして、滑らかな動きを表示できる高リフレッシュレート液晶を採用。ゲーミングPCとして重要なポイントをしっかりと押さえ、満足できる高い完成度となっているのが特徴です。

今回、この「Raider GE76 12U」シリーズの中から「GE76-12UGS-218JP」をお借りすることができたので、気になる性能や機能、本体の特徴などをチェックしていきましょう。

※画像クリックで拡大画像が表示されます

「GE76-12UGS-218JP」はシリーズ内では下位のモデルとなりますが、CPUは14コア/20スレッドのCore i7-12700H、グラフィックスはGeForce RTX 3070 Ti(8GB GDDR6)を搭載するなど、ゲーミングPCとして申しぶんないモデル。MSIストアでの価格は、記事執筆時で35万9800円(税込)となります。

「Raider GE76 12U」(GE76-12UGS-218JP) – MSIストア

気になるゲーミング性能をチェック。ノートPCでもしっかり遊べる性能を確認!

何より重要となるのが、ゲーミング性能がどのくらいなのかということ。スペックからもある程度予想はできますが、実性能は試してみるまでわかりません。

そこで、定番のベンチマークソフトや、ベンチマーク機能をもつ実ゲームを使って、簡単に性能をチェックしてみましょう。

まずはド定番の「3DMark」から、デフォルトの「Time Spy」を試してみます。これはDirecrtX 12を使い、2560×1440ドットの解像度で実行されるものとなり、やや重ためなテストとなります。

グラフィックス性能だけでなくCPU性能も測ってくれるベンチマークソフトですが、どちらのスコアもかなり優秀。ノートPCではCPU性能が足を引っ張ってしまうこともありますが、さすが14コア/20スレッドのCore i7-12700Hだけあって、しっかりと性能が引き出せていました。

続いてトップクラスの人気を誇るMMORPGの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を試してみましょう。比較的軽めのゲームとなりますが、高解像度で遊ぼうとすれば、高いゲーミング性能が必要となります。

解像度はディスプレイに合わせて2560×1440ドット、画質はプリセットの最上位となる「最高品質」を選んでみましたが、結果は見ての通り17881というスコアで、評価は「非常に快適」。ここまでスコアが高ければ文句なく快適に遊べ、多くの人が集まり、多数のエフェクトが乱舞するようなシーンでも、重たさを感じることはないレベルです。

もうひとつMMORPGから、今度は重ためなテストとなる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を試してみましょう。公開されたのは少し前ですが、今でも重ためのベンチマークテストとなるため、高性能ゲーミングPCの評価で使われることが多いものです。

こちらも解像度は2560×1440ドットとし、画質はプリセットの最上位となる「高品質」を選びました。

こちらはスコアが8367、評価は「快適」。重量級のベンチマークだけに、結果は厳しいものとなることを覚悟していましたが、予想していたよりもいい評価です。シーンによって若干もたつくことはあるかもしれませんが、基本的には快適に動作し、プレーに支障があるほどの重さを感じることはありません。

MMORPGは画質優先で設定して、美しいグラフィックスと世界観を存分に楽しみたいゲーム。それだけに、画質を優先しても快適に動作する性能があるというのは、非常にうれしいポイントです。

さて、別ジャンルのゲームではどうなのか、人気FPSとなる「Rainbow Six Siege」の性能を見てみましょう。FPSでは一瞬の遅れが勝敗を分けるといっても過言ではないため、画質よりも速度を優先することが多いです。とはいえ、画質が高ければそのぶん見極める精度が高くなるため、画質がいいに越したことはありません。

設定は、APIに「Vulkan」、解像度は2560×1440ドット、画質はプリセットから「最高」を選んでいます。テストは3回繰り返し、フレームレートが大きく上下しないことを確認。その中で最大となるものを選びました。結果は以下になります。

フレームレートは平均、最低、最高の3パターン表示されていますが、注目するのは最低値。処理が重たくなった場合のフレームレートとなるので、いくら平均が高くても、この最低フレームレートが低ければゲームでは不利になってしまうからです。

結果を見ると、最低フレームレートの値は288。つまり、最低でも1秒間に288回書き換えが行われるということ。十分な性能を備えていることがわかります。

なお、いくらグラフィックス性能が高くても、それを活かせる速度で表示できなければ意味がない……というのはもっともな話です。実はこの「GE76-12UGS-218JP」に搭載されているディスプレイは、リフレッシュレートが240Hzという超高速なパネル。1秒間に240回の書き換えに耐えられるものとなっています。

相手の動きを少しでも早く表示できれば、それだけで勝負が有利になります。高速なグラフィックス性能と、240Hzという高リフレッシュレート表示は、FPSにおいてかなり強い味方となってくれるでしょう。

FPSは基本的に軽めのゲームが多いのですが、つい先日発売された「Rainbow Six Extraction」は、やや重ための設定ができるタイトルとなっています。せっかくなので、ベンチマーク機能を使い、こちらのタイトルでも性能をチェックしてみました。

なお、解像度は2560×1440ドット、画質はプリセットから「最高」を選んでいるというのは同じですが、「解像度品質」の設定を「固定100%」へと変更しています。解像度品質は「ダイナミック」という設定がデフォルトですが、この場合、フレームレートが落ちると自動で解像度を落とし、フレームレートを高く保とうとします。この設定は性能を見るのに向いていないため、固定にしました。

結果は平均が107fps、最低が60fps、最高が131fpsというもの。さすがに重たい設定にしているだけあって、フレームレートはあまり上がっていません。とはいえ、最低フレームレートでも60fpsあるため、快適なゲーム環境という点では及第点。十分な実力のあるゲーミングPCといえます。

高いゲーム性能を支える「Raider GE76 12U」シリーズの技術や機能

CPU性能とグラフィックス性能が高ければ高いほど、快適にゲームが楽しめますが、ノートPCにとって、この高性能を実現するというのはかなり難しいことです。

その一番の原因となるのが、熱。

高速なCPUは発熱がものすごく大きく、安定して性能を引き出すには、大きなクーラーで強力に冷やしてやる必要があります。デスクトップPCであれば、サイズを気にせず大型の水冷クーラーなどを搭載できるのですが、ノートPCの場合、どうしても厚みなどのサイズ制限が足枷になります。これはCPUに限らず、グラフィックスでも同じ問題を抱えています。

「Raider GE76 12U」シリーズではこの熱の問題を解決するため、独自の冷却システム「Cooler Boost 5」を採用。これは、2基のファンと6本のヒートパイプを使用したクーラー機構で、熱を効率よく移動・拡散することで、強力に冷却できるように作られています。

スペックが高ければ性能は高くできますが、それは、熱などの問題をクリアしているというのが大前提。「Raider GE76 12U」シリーズの高い性能は、非常に高い技術によって支えられているというのがよくわかります。

もうひとつ、速度面で注目したいのが、「MSI Center」から設定できる「Smart Auto」という動作モード。これは、用途に応じた最適なパフォーマンスが発揮できるよう、自動的にCPUなどの速度を制御してくれるもの。常に最大性能で動作させると熱も大きくなりますが、バッテリーの消費も激しくなってしまいます。Smart Autoなら自動で最適な設定にしてくれるため、しっかりと性能を引き出しながら、消費電力も抑えられるというのがメリットです。

もちろんこのパフォーマンス設定は手動でも変更でき、速度と消費電力の効率を重視した「バランス」、ファンの回転数を抑え、静音性を重視した「サイレント」といった設定に変えることも可能。ゲーム、動画観賞、書類作成、Web会議など、用途に合わせて選択すれば、さらに快適に使えるようになるでしょう。

ゲーム性能の検証時に、ディスプレイのリフレッシュレートが240Hzに対応していることを紹介しましたが、優れているのはこれだけではありません。

まず気づくのが、そのサイズ。一般的な大型ノートPCでは15.6インチとなっていますが、「Raider GE76 12U」シリーズでは17.3インチと更に大きくなっており、より迫力のある画面でゲームや映像を楽しめるようになっています。

また発色にもこだわりがあり、MSI独自のソフトウェア「True Color 」では、ゲームやAdobeRGB、Display P3といった表示モードを持ち、用途に合わせた色表現ができるようになっているのも魅力です。

ちなみに、別途測色計を用意することで、色のキャリブレーションも可能。正確な色が重要となる、写真や映像といったクリエイティブな用途でも安心できます。

性能面ではなく、機能面で考えた場合に重要となるのが、インターフェース。ノートPCにはキーボードやタッチパッドはありますが、ゲームで遊ぶときにはゲームパッドやマウスが欲しくなりますし、仕事やクリエイティブ用途ではセカンドディスプレイといったように、周辺機器をつなげたくなります。こんなときにインターフェースが使い難ければ、実用性の面で疑問を感じてしまうでしょう。

その点も「Raider GE76 12U」シリーズは心配なし。インターフェースは背面と左右、3辺に装備されています。

上から順に、背面、左、右です。背面は電源やLAN、Mini DisplayPortやHDMIといった映像出力など、利用時は常に接続しているものが集められています。

これに対して左右は、USBやSDカードリーダーなど、頻繁に着脱するものが中心。使いやすいよう考えられた配置がうれしいですね。

ちなみにLANは、2.5Gbpsに対応した高速なものが採用されています。Wi-Fiも高速なWi-Fi 6に対応していますから、通信面でも見劣りすることはありません。

また、ワイヤレス機能でいうとBluetooth 5.2にも対応。最新ゲーム機のゲームパッドを接続し、PCゲームで活用する……なんてこともできます。

ただ光るだけじゃない!実用性も重視されたライトアップ機能

本体やキーボードなどを華やかなものにするライトアップ機能は、ゲーミングPCの象徴ともいえる機能です。本当にただ光るだけというものもありますが、「Raider GE76 12U」シリーズではカスタマイズが可能で、色やパターンを自由に変更可能。手軽にPCを装飾できるというのは、存外に楽しいものです。

ただしいくら光ったところで性能には影響しないため、見た目だけの飾りだと考える人もいるでしょう。もちろん、ただの飾りだというのは半分正解。間違いではありません。

では、残りの半分はなにかというと、実は、実用的な使い方もあるのです。それを実現しているのが、キー1つずつの色を変更できること。

例えばゲームでは、移動にWASDキーを使うことが多いですが、これを手探りや横目で確認するというのは意外と難しいものです。しかし、明らかにキーの色が変わっていれば、瞬時に判別できるようになります。

もちろん色分けするのは他のキーでもいいですし、マクロ設定してあるキーをさらに別の色にする、というのも自由です。このように、ライトアップ機能は使い方次第でただの装飾ではなく、実用性のあるものとなるわけです。

この設定には、「SteelSeries GG」というユーティリティを利用しますが、これはその名前からもわかる通り、マウスやキーボードといったゲーミングギアを得意とするSteelSeries製のもの。SteelSeries製のギアを併せて使えば一括管理できるため、更に便利に使えるようになるでしょう。

高性能を求めるゲーマー、そしてクリエイターに捧げる高性能ノートPC

ゲーミングPCとしてふさわしいスペックを持ち、その性能をしっかりと引き出せる作りとなっているのが、「Raider GE76 12U」シリーズの魅力。快適にゲームがプレーできるというのはもちろんですが、CPU性能が非常に高いこともあり、これ1台でゲーム配信までも余裕で行えるなど、さらに高度な用途にも応えてくれます。

また、グラフィックス性能が高いというメリットを活かし、写真や動画編集、VRなどの趣味やクリエイティブ用途に使用するにもピッタリ。ゲーミングPCというと、ゲームをプレーしない人には関係ないと考えてしまいがちですが、中身は純粋に高性能PCと同じです。本気でPCを活用したい人であれば、きっとその性能に満足できるでしょう。

17.3インチの大画面ということもあり、用途を限らず活躍してくれること間違いなし。ゲームからホビー、仕事まで、なんにでも使える高性能ノートPCが欲しいと考えているなら、チェックして欲しい1台です。

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