ここ最近、ソニーがマイクロソフトのXbox Game Passに対抗するサブスクリプションサービス、社内コード名「Spartacus(スパルタクス)」を準備中と噂されてきました。本サービスは現行のPlayStation PlusにPlayStation Nowを統合しつつ新機能を追加し、3つの料金プランになると予想されています。
そして新たに、このサービスがどのようなものになるかの詳細な噂話が伝えられています。
米GamesBeatによると、スパルタクスはPS Plusを進化させたもので、3階層(料金別の3つのプラン)があるとのことです。現時点ではそれぞれ「Essential」「Extra」「Premium」とされ(サービス開始までに変更される可能性あり)月額料金は10ドル~16ドルと述べられています。
では、各プランではどういったサービスが受けられるのか。その内容は、ざっと以下の通りです。
PS+ Essential:月額10ドル。ほぼPS Plusと同じで、フリープレイ(無料)のゲームが提供されるというもの。
ちなみに現在のPS Plusは「解約すれば入手したゲームは遊べなくなるが、再加入すればまた遊べる」という仕組みですが、同じシステムかもしれません(GamesBeatは言及していませんが)。
PS+ Extra:月額13ドルで、毎月のフリープレイと「ゲームカタログ」を入手できる。この「ゲームカタログ」は何百もの過去ゲームをダウンロード可能にしたもの。GamesBeatは、PS Nowのダウンロード対応タイトルをPS Plusに組み込むと推測しています。
PS+ Premium:月額16ドルで、上記すべてに加えてPS Nowのストリーミング機能つき。また「クラシックゲーム」のライブラリや、新作PSゲームの製品版をダウンロードして遊べる「フリートライアル」も含まれているとのこと。この「フリートライアル」は、EA Playの「無料試用版」と同じく、時間制限付きの機能だと推測されています。
かつてソニーのPlayStation部門トップは、ファーストパーティのゲームは莫大な開発費が掛かっているため、(MSがXbox Game Passでやっているように)新作を定額ゲームサービスに含めることはできないと語っていました。しかし「フリートライアル」での時間制限つきプレイにより、最新のAAAタイトルを広く試遊してもらい、製品版の購入に繋げることを意図しているのかもしれません。
GamesBeatによれば、スパルタクスは今後数週間のうちにテスト段階に移行する予定とのことです。また3月にはスパルタクスの詳細を発表する可能性はあるものの、サービスを展開する準備ができているかどうかによるとも付け加えられています。
先日のBloomberg報道では「クラシックゲーム」の中身は初代プレステやPS2、PS3やPSPなどが含まれるとされていました。これらには現行のハードウェアで遊ぶのが難しい(ないしPlayStation独占でXbox陣営での移植は考えにくい)タイトルが含まれているだけに、ラインアップによってはゲーマーから絶大な支持を集めるのかもしれません。
Source:GamesBeat