まさか自分がこんなに家造りにハマるなんて
『あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス(以下、ハッピーホームパラダイス)』が発表されたとき、私はどちらかというとクールな反応でした。
「あ、別荘をつくれるようになるの? ふーん」みたいな。
「あつまれ どうぶつの森」をあれだけ愛し、数百時間遊んできた人間が、どの口でそれを言うかって感じなんですが、あくまで私は島でウロウロと生活するのを愛しているのであって、おうちを作ったり家具を集めたりすることは私のプレイスタイルにおいてメインディッシュではなかったのです。
まあ、数百時間かけて遊んだだけあって、それなりに家具やカーペットは揃い、自分なりに心地よい屋敷を作ってはいましたが、むしろそこで満足しちゃってました。
とはいえ、ふと「こんなに遊んだのだから、いっちょ最後まで付き合ってみるか」くらいの気分でハッピーホームパラダイスを購入したんです。お値段は2500円。そしたら、まー、楽しくて楽しくて。家造りアンリミテッドゲーでした。
まず、予算度外視で最高な家を無数に作りまくるのって、こんなに気持ちのいいことだったんですね。お正月もずっとやるつもりです。
あつまれ どうぶつの森
あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス
そして、やればやるほど「この世界どうなってんの?」と好奇心が掻き立てられるのです。奥深い世界が待っていました。ということで、追加コンテンツ購入初日から私の身に何が起き、何を見たのかをお伝えします。
突然たぬきちに呼び出され、カワウソを紹介される
私が暮らす「おさしみ島」に“ある人物”が現れるところからハッピーホームパラダイスの幕が上がります。
島のフィクサー的存在であるたぬきちに「ちょっと空港まで来い」と電話で呼び出された私は、その人物をひと目見た瞬間から「あ、このどうぶつさん、ただ者じゃないな」とピンときました。
運気の良さそうな顔をしたこのカワウソはタクミさんというお名前です。タクミさんは、たまに私の島のキャンプサイトにやってくるホワホワしたどうぶつとは明らかにちがう何かを漂わせていました。
タクミさんは、とある諸島で別荘開発の会社を立ち上げたばかり。ただ、その別荘のコーディネートを担える社員がいないというのです。人材不足に悩んだタクミさんは、かつての上司であるたぬきちに「いい人いない?」と相談し、白羽の矢が立てられたのが、私というわけです。
かくして私はドードーエアラインに飛び乗りタクミさんの島へ降り立ち、そこで「お仕事」をすることに。
ちょろっとアルバイトするくらいのつもりで始めたのに、待っていたのは本気の出稼ぎ仕事でした。
制服を着るように言われてカワウソへの反抗心がマックスに
タクミさんが会社を興した島はいくつかの諸島で構成されています。そして、タクミさんの事務所のまわりにあるのは、美しいビーチと、さびれた放置物件。いろんなものが開発半ばでストップした島でした。
事務所に到着するなり、タクミさんは私に「2階のロッカーで着替えてきてね」と言いました。
制服着なきゃダメなの!? ブツクサ思いながらロッカーで着替えます。雇われの身である私に拒否権はない。ただ、制服に多少なりのアレンジを効かせることができました。まあ悪くないかな……と気を取り直し、お仕事開始です。
タクミさんが私に与えたミッションは、この島でバカンス中のどうぶつたちに「別荘建てませんか?」と営業をかけ、彼らの要望を伺い、場所の選定から別荘の外観、お庭のデザイン、お部屋の間取りや家具のレイアウトまで一手に引き受けることです。
タクミさんの会社「タクミライフ」は、お客様のご要望と課題をていねいにヒアリングし、お客様によりそいながら、土地の選定、施工、さらにその後のメンテナンス、果ては同居人のマッチングまで一気通貫でご提供することを強みとするベンチャー企業でした。そこらの大手デベロッパーより仕事の幅が広い。
かなり好き勝手に作れる別荘で達成感をおぼえる
別荘づくりはこんな感じで進めます。たとえば、ヴァネッサさまのご希望は「リズムに乗ってエクササイズできるような別荘」でした。で、それを叶えるためなら家具をいくつ置いてもよいのです。ヴァネッサさま、予算がまじでザブザブ。
今まであつもり本編で自分が知っていた家具でも、色違いだと印象がまるで違うんですよね。
室内も自由自在です。
壁も家具も選び放題。そして、ハッピーホームパラダイスの大きな特徴が「部屋を仕切る壁」や「柱」。これがすんごい使いやすいんですよ! だだっ広い部屋がどんどんリアルになってく。
部屋の明るさや照明の色も調節できます。
ということで、お客様であるヴァネッサさんからのフワッとしたご要望はいただきつつ、詳細はこちらでグイグイ決めて作り込めばよいのです。バレエ、スピニングバイク、ビーチでのヨガ。私の好みむき出しの別荘に仕上がりました。好き勝手にできて超楽しい!
すこしプレイして思いました。この仕事は私に向いているようです。やりがいに加え、「あるもの」が私を仕事へと駆り立てていきました。そう、オカネです。
タクミ社長から支払われる外貨「ポキ」に夢中
タクミライフでのお仕事に対する報酬は、この諸島で流通している「ポキ」という通貨で支払われます。ポキ。なんてマヌケな響きなのでしょう。きっと我がおさしみ島の通貨「ベル」よりもショボいに違いない……なんて思ってたら、どっこい、100ポキ300ベルとかなのです。ポキのことナメてた!
稼いだポキの主な使いみちは、このリゾートならではの家具を買うこと。これがね、妙にハイクオリティなんです。
あと、ポキを使って島のおみやげのチョコレートを買ったら、ぜひ自分の島のどうぶつたちに配りましょう。露骨に興味を示します。
ちなみに、ポキからベルへの両替も可能です。為替レートは日々変動します。タクミライフで実績を積み続けると、そのうち両替可能なATMが事務所に導入されますのでその日を楽しみに待ちましょう。
タクミライフの野望はつづく
私が案件をこなせばこなすほど、私の昇給カーブはエグいほど上がり、タクミライフも事業規模を大きくしていきました。ときどき開催される打ち上げでタクミライフの社員と会話するうちに、タクミさんの野望が徐々に明らかになってきます。そう、タクミさんはただの別荘やさんのカワウソで終わるつもりなどサラサラないのです。
タクミさんの夢と野望が叶った瞬間、島の一体感とグルーヴ感は最高潮に達します。これぞ理想のリゾート、これぞ南国! ただの一従業員である私ですが、ものすごーーーーーーくアガりました。ああ、タクミさんについていってよかった!
これからも私の別荘建設は続きます。ポキを稼ぎ、理想の別荘を作り続け、自分の島にもこの知見とリソースを還元することが、私のあつもりでの生きがいだからです。柱や壁を使ってお家を住み良くしたい。
ぜひ「ハッピーホームパラダイス」に挑戦してください。圧倒的成長があなたを待っています。
あつまれ どうぶつの森
あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス
© 2020 Nintendo