俳優の佐々木蔵之介が主演を務める『映画 マイホームヒーロー』(公開中)の本編映像が20日に公開された。
■『映画 マイホームヒーロー』齋藤飛鳥の名シーン
今回公開されたのは、主人公の鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)が愛する一人娘・零花(齋藤飛鳥)と、哲雄の妻であり零花の母・歌仙(木村多江)の本編映像。ドラマでは哲雄が、零花に危害を加えようとする半グレ犯罪組織の彼氏を殺害し、映画では7年の時を経て遂に零花が哲雄の罪を知ることとなる。
土砂崩れによって発見された死体に父・哲雄の関与が疑われ、警察の捜査対象となっていることを知った零花。捜査に加わろうとするも、身内であることを理由に捜査本部から締め出されてしまう。真実を知るため、単独で捜査する中で零花は行方不明となっていた半グレ犯罪組織の恭一(高橋恭平/なにわ男子)と再会する。全てを知る恭一から告げられたのは7年前、半グレ犯罪組織の一員だった彼氏・麻取延人が父・哲雄によって殺されていたという衝撃の事実。信じられない気持ちとは裏腹に、点だった過去の出来事だった数々が線となって繋がっていく。
恭一との再会後、真実なのかを確かめるため、電話をかけた相手は母・歌仙(木村多江)だった。「7年前、哲雄と恭一はどういう関係だったのか」を問われ、用意していたかのようにスラスラと話す歌仙に対して、零花は「よく覚えてるね、間島恭一のこと。7年も前のことなのに」と切り返す。電話が終わると「知ってたんだ……」と涙を流し、父が犯した罪を確信する零花。母との電話で父の罪を確信するという無念さと同時に、自身を守るために罪を犯しそれを隠し続けてきた両親の大きな愛を感じるシーンとなっている。
先日行われたイベントでも、青山貴洋監督は「涙のシーンを見て、自分自身も撮っていて泣いてしまったんです。実際映画に使っていないテイクでも(齋藤の)涙が止まらなくて。ドラマの7年後を描いた映画ってちゃんとまとまるのかな、って僕自身も不安があった中、零花ちゃんが車の中でお母さんと会話するシーンを見て、『これは大丈夫だな』と。そのくらい、自分自身で気持ちの転換にもなった。そのシーンを撮っていたカメラマンが、そのシーンを撮り終えてカットをかけなかったら、芝居に引き込まれすぎてレールから落ちちゃってました」と齋藤の演技に現場の全員がのめり込んでいた様子を明かしている。
【編集部MEMO】
『マイホームヒーロー』は原作:山川直輝氏、漫画:朝基まさし氏による同名コミックの実写化作。ドラマ版は2023年10月よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送され、12月19日に最終回を迎えた。どこにでもいる普通の父親が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための命がけの騙し合いが繰り広げられ話題に。映画版ではドラマ最終回から7年後を描く。
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