ソニーは、薄さ7.4mmのスティック型ICレコーダー「ICD-TX660」を11月26日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は18,000円前後を見込む。カラーはブラック。

  • ICD-TX660

細身のスティック型デザインを採用した「ICD-TX650」(2014年発売)の後継機種。本体サイズ102×20×7.4mm(縦×横×厚さ)、重さ約29gというコンパクトさを引き継ぎながら、有機ELディスプレイの有効面積を従来比141%までアップし、視認性と操作性を向上させた。

  • 上が有機ELディスプレイを大型化したICD-TX660。下は従来のICD-TX650

従来機種と同様に、本体先端部にデジタルマイクを装備し、リニアPCM録音にも対応。ステレオミニのイヤホン出力も装備する。また薄型スティックデザインを生かし、胸ポケットや手帳などに固定できるクリップを背面に備える点も共通だ。

  • 本体先端部のマイクとステレオミニのイヤホン出力

  • ICD-TX660の利用イメージ

長時間録音データから聞きたい場所を探しやすくする「タイムジャンプ」機能を新たに搭載。本体側面のジャンプキーを押し、コントロールボタンの左右キーで録音データを10%ごとに先送り/巻き戻しできる。

録音レベルを自動で最適な感度にする「おまかせボイス」も装備。人の声(音声)の録音に特化して録音時の入力音圧レベルを適正に判断し、最適なマイク感度を自動で設定する。また、背景ノイズも抑えてクリアな録音を実現した。

  • 本体側面にジャンプキー(中央)など各種ボタンを備える

録音時のバッテリー持ちは17時間に強化(従来は15時間)。USB端子はUSB micro BからUSB Type-Cに刷新した。急速充電に引き続き対応し、3分の充電で約1時間録音可能だ。再生時のバッテリー持ちは15時間。

  • USB Type-Cを搭載

主な録音/再生機能は従来機種を踏襲しており、シーンに適した録音設定ができる「シーンセレクト」や、電源オフの状態から録音開始できる「ワンプッシュ録音」、一定の音量をマイクが検出して自動で録音する「VOR(Voice Operated Recording)」、DPC(Digital Pitch Control)再生機能などを備える。内蔵メモリーの容量は16GBで、TX650から変更はない。

カラーバリエーションはブラックのみで、従来機種にあったシルバー、セピアブラウンはなくなった。なおカラーリングに関しては、従来機種からマットな色合いに変え、ソニーロゴの光の反射具合も控えめにするなど、シックな風合いに仕上げたとのこと。USB-A to USB-Cケーブル、キャリングケースなどが付属する。

  • ICD-TX660(上)のカラーリングは、従来のICD-TX650(下)からシックでマットな仕上げになった

  • 付属のキャリングケースに収めたところ