東芝ライフスタイルは10月5日、電気圧力鍋「RCP-30R」を発表した。12月中旬に発売し、価格はオープン、推定市場価格は22,000円前後。

  • 東芝ライフスタイルの電気圧力鍋「RCP-30R」

同社としては約40年振りという電気圧力鍋の新製品。高圧力で調理時間を短縮する「1.8気圧調理」や、煮崩れしやすい食材にぴったりな「1.4気圧調理」、フライパンを使わずに料理の下ごしらえができる「炒める」など、多彩な調理を楽しめる点が特徴。調理機能は、1.8気圧調理、1.4気圧調理、炒める、煮込み、無水調理、低温調理、炊飯、保温の8種類を備える。

1.8気圧の高圧力では、内部の蒸気を逃がさないように密閉して約117℃の高温で調理することによって、食材に火が早く通り、普通の鍋と比べ調理時間を最大4分の1まで短縮。豚の角煮や、長い時間煮る必要のある黒豆なども短時間で仕上がるほか、いわしといった魚は骨までまるごと食べられるほど柔らかくなるとしている。

食材やメニューに合わせて、1.8気圧と1.4気圧の圧力を切り替えて調理可能。たとえば、1.8気圧では煮崩れしやすい白米も、1.4気圧で炊飯すると煮崩れを防いでふっくら炊き上げる、一方、外皮や糠層、胚芽が残っている玄米は1.4気圧では硬くなりがちだが、1.8気圧の高圧力なら炊飯器よりも柔らかく時短で炊飯できる。

ほか、「炒める」は肉や野菜に焼き目をつけてから煮込むときの下ごしらえを行う。「煮込み」は圧力調理後の仕上げにふたを開けたままで煮込める。「無水調理」は素材の水分を生かした水を使わない調理。「70℃調理(低温調理)」は、温泉卵などをつくるときに約70℃を保って調理する機能。ごはんや炊き込みごはんをおいしく「炊飯」や、調理後の「保温」も搭載する。

レパートリーが広がる自動メニュー

番号を選ぶだけで簡単に調理できる自動メニューを10種類搭載。ほかにも、1.8気圧調理を33種類、1.4気圧調理を9種類、無水調理を7種類、70℃調理(低温調理)を1種類、計50種類のレシピを掲載した料理集が付属する。

  • 10種類の自動メニュー

予約機能に対応したメニューもあり、予約時間は3時間後~12時間後まで設定可能。本体の満水容量は3リットル、調理容量は2リットル。本体サイズはW282×D266×H275mm、重さは4kg。

  • 本体の各パーツは分解してお手入れ可能