山善は3月11日、USB-Cで給電できる扇風機・サーキュレーター「PD仕様扇風機」シリーズを発表した。3月下旬から、同社通販サイト「山善ビズコム」やECモール「くらしのeショップ」のほか、全国の家電量販店、ホームセンターなどで取り扱う。

  • 「PD仕様扇風機」シリーズ

USB Type-C、PD仕様の給電としたDCリビング扇風機・DCサーキュレーターの新製品群。付属のUSB Type-C対応アダプターなどとつないで給電できる仕様になっており、市販モバイルバッテリーなどでの稼働も可能。コンセントがない場所でも設置でき、幅広く活用できる「次世代型扇風機」とうたう。

シリーズ製品は全てDCモーターを採用するため、消費電力が少ないほか風量の切替え数が多く、運転時の音も静かだという。また製品の電源はアダプター式で、内部の電源基板が不要となったため、よりスリムなデザインが可能となった。USB Type-C対応とすることで、予期せぬ停電時にバッテリー駆動できるほか、電源コードなどの付属品を減らすことで環境にも配慮したとする。なお給電用のPD対応アダプターとケーブルは同梱される。

ラインナップは、「PD対応DCリビング扇風機」「PD対応節電センサー付DCリビング扇風機」「PD対応DCミニリビング扇風機」「PD対応DCサーキュレーター」「PD対応充電式DCサーキュレーター」の5シリーズ。同梱するPD対応アダプターの出力は製品によって異なるが20Wまたは36W。対応するモバイルバッテリーも、9Vまたは12Vのどちらかに対応し、出力20W以上(一部機種では20V/36W以上)が必要となる。

山善は、「PD技術の進化により、これまで小型家電に限定されていたUSB給電が、大型家電の駆動にも対応できるようになってきている」とし、今回の「PD仕様扇風機」シリーズを皮切りに、PD対応モバイルバッテリーを活用した家電シリーズの開発を進めるとしている。