最近は自宅にTVの無い人も増えているといいますが、こんなTVなら欲しくなるかもしれません。LG Electronicsの「StandbyME 2」は設置場所を選ばず、電源ケーブルすら不要で使える楽しいTVなのです。スマートフォンの画面投影もできるので、TVの無い人にもお勧めしたい製品です。

  • LGのStanbyME 2

StandbyMe 2は27型サイズのTVです。とはいえ一般的なTVではなく、アプリの追加が可能なスマートTVであり、Wi-Fiを使ってネットに接続して動画配信サービスの視聴ができます。Netflixなど主要な動画サービスアプリも入っており、画面もタッチパネルなので大型のタブレットのような感覚で使えます。海外ではすでにスマートTVは当たり前の存在になっており、TVを買ったらネットにつなぎ、各種サービスにログインして自分好みの配信サービスを利用する、という使い方が一般的になっています。

  • 地上波を見るTVではなくネット対応のスマートTVだ

2025年1月にラスベガスで開催されたITイベント「CES 2025」のLG Electronicsブースでは、このStandbyME 2を壁にかけて展示していました。スマートTVですから動画を視聴する目的の製品ですが、動画だけではなく音楽ストリーミングサービスのアプリも利用できます。またスマートフォンと接続して動画、写真、音楽などを投影可能。AppleのAirPlay 2にも対応します。音楽再生中は画面にレコードプレーヤーを表示するなど、ちょっと楽しい使い方もできるのです。

  • 壁掛けの音楽プレーヤーとしても利用可能

StandbyME 2を壁にかけて使う時に気になるのが電源です。一般的なTVは使うときに当然ですが電源ケーブルをコンセントにつなぐ必要があります。ところがStandbyME 2はバッテリーを内蔵しており、電源コードを壁に這わせることなく壁掛けスタイルで使えるのです。1回の充電で4時間の利用が可能なので、会社や学校から自宅に帰宅後、寝るまでの時間に十分使えるでしょう。また、コンセントから電源ケーブルを抜き差しする必要もないため、リビングルームから寝室やキッチンなどへ、気軽に移動させて使うこともできるのです。

  • ケーブルから解放されるとTVの使い方が変わる

動画を視聴しなくとも、スクリーンセーバーのように時計を表示したり、また暖炉の炎など環境ビデオを流すモードもあります。動画を見ないときもTVの画面を活用することで、StandbyME 2が自宅の壁のインテリアに変身するのです。また、冒頭の写真のように縦向きにも設置できるので、ショート動画を流しっぱなしにするなんて使い方もできるでしょう。このようにStandbyME 2は従来のTVの概念を変える製品であるのがわかるでしょうか?

  • TVをインテリアとして使うという新しい発想

机の上に置いても使えます。スタンドがあるのでどんな場所にも置くことができるわけです。なお解像度は1440pなので、ノートPCとHDMIケーブルなどでつないで大画面ディスプレイとして仕事用に使うことも実用的でしょうか。自宅にTVがあるのにエンタメ用途だけでは勿体なく、仕事にもぜひ活用したいものです。

  • スタンドを使って机上でも利用できる

LG Electronicsは2023年にはスーツケース型で持ち運びのできる「StandbyME Go」を発表し、アウトドアでも自由にTVを使えるライフスタイルを提案しました。今年のモデルとなるStandbyME 2は室内のあらゆる場所でTVを使えることを可能にした製品ですが、バッテリーを内蔵しているのでキャンプなどに持っていくのも悪くないかもしれません。

  • 2023年に発売した「StandbyME Go」

LG ElectronicsはCES 2025で他にもディスプレイがリモコン制御でフラット形状からカーブ形状に曲がるゲーミングモニタ「UltraGear OLED Bendable Gaming Monitor」など、特徴的な機能を持つ製品を発表。最近のTV市場は韓国メーカーを中国メーカーが追いかける状況になっていますが、LG ElectronicsはTVの基本性能である画質や大型化だけではなく、新しい概念のTVの開発も進めているのです。

  • 45型のゲーミングモニタ「UltraGear OLED Bendable Gaming Monitor」

  • リモコンを使いカーブ形状に変身させられる

もちろん、日本市場でも積極的に新技術を採用したTVやモニタを展開しています。StandbyME 2は室内のどこにでも持ち運ぶことができ、電源ケーブル不要で利用可能、さらに縦向きでも使えるなどスマートフォンとも相性のいい製品です。現時点では日本への投入は未定ですが、一人暮らし向きの製品でもあることから、ぜひ日本でも販売してほしいものです。

  • TV離れの若い世代にも適した製品だ