Assurant Japanは3月13日、家電の取扱説明書や情報を一元管理できる「トリセツ」の新サービスとして、自宅の家電に関する専門サポートを受けたり、保証を付けたりできる「トリセツ家電保証プラス」を提供開始しました。
「トリセツ家電保証プラス」は家電の困りごとを専門アドバイザーに相談できるテクニカサポートと、自宅にある家電製品の保証付与・故障対応を、「トリセツ」上で申し込めるサービス。利用には「トリセツ」の会員登録と、月額700円(サブスクリプション)の利用料が必要で、トリセツのWebサイトから申し込めます。
家電の「困りごと」をアプリでまとめて解決
「トリセツ」は、家電製品や携帯端末、デジタル機器、住宅設備などの取扱説明書や情報を、Webサイトのマイページやスマートフォン向けアプリで一元管理できるサービス。
主要な家電製品はカバーされており、2024年3月12日時点の製品型番データベースは600,963製品、ユーザ登録製品数は17,391,528製品となっており、アプリのダウンロード数は3月8日に450万を達成しました。利用層は40~60代が中心ですが、最近は30代のユーザーも増えてきたそうです。
今回、「トリセツ」に追加される新しいサービス「トリセツ家電保証プラス」は、家電専門アドバイザーによるテクニカルサポートを受けたり、保証を付けて壊れた家電の修理を依頼したりできるサービスです。
トリセツにはもともと、ユーザーが製品の型番を入力、もしくは商品バーコードを読み取るだけで、取扱説明書や詳細な製品情報などを表示できる機能があるほか、購入時のレシートや保証書をスマートフォンで撮影し、「トリセツ」上に保存する機能があります。
「トリセツ家電保証プラス」はこれらの機能を活かしつつ、「トリセツ」上でワンストップサービスとして提供されます。
専門アドバイザーにワンタップ使い方を相談
専門アドバイザーによるテクニカルサポートは、一般家電やAV機器、デジタル機器などの電化製品を対象に、操作方法や設定、トラブルシューティングなどを専門アドバイザーがサポートするもの。
「トリセツ」アプリ・Webサービスから対象の家電を選ぶと、ワンタップでチャット・電話・メールでアドバイザーに接続できます。その際、対象の家電情報や前回の相談内容もアドバイザーへ通知されるため、スムーズな対応が見込めるといいます。
対応家電は保証・修理も、保証料は定額サブスク
家電の保証サービスは、対象家電について、「トリセツ」アプリ・Webサービスから24時間修理依頼が行えるもの。依頼時には“正規品”の証明としてメーカー保証書や、領収書、納品書、 注文メールなどといった購入証明書が必要ですが、アプリからそれらを撮影してデータを保存できます。
対象となるのは購入から5年以内の家電12品目・住宅設備2品目で、自然故障だけでなく偶発的な事故起因による物損故障も保証。修理回数に上限はありませんが、修理代金の上限が設定されており、1つの修理に対して最大10万円(購入時の金額と10万円のいずれか低い方の金額)が適用され、1年間の合計額は30万円までです。また物損の場合、購入日からの経過期間で保証額が変わります。
保証対象となる家電12品目・住宅設備2品目および、対象外の場合は次の通り。なお保証対象となる家電でも、メーカー保証期間内の自然故障や、サービス開始以前から生じていた故障は対象外となるなど、細かな規約が設けられているため、検討している人は一度詳細ページを確認しておいたほうがいいでしょう。
対象製品 | 対象外の製品 | |
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テレビ | 19型未満、ポータブル | |
BD/HDD/DVDレコーダー | ポータブル、プレーヤー | |
ルームエアコン | マルチエアコン、ビルトイン、パッケージ、床置型 | |
掃除機 | ハンディタイプ(スティック型は対象) | |
冷蔵庫 | ワインセラー、車載、ポータブル、冷凍庫 | |
電子/オーブンレンジ | ||
洗濯機 | 電気バケツ、電気乾燥機、ガス乾燥機 | |
除湿/加湿器 | 車載、ポータブル、タンク容量1L未満 | |
空気清浄機 | 車載、ポータブル、タンク容量1L未満 | |
炊飯器 | ||
食器洗い機/乾燥機 | ||
コンポ | 単体スピーカー、単体アンプ、単体プレーヤー、単体チューナー | |
調理コンロ(ガス/IH) | カセットタイプ、卓上タイプ | |
給湯器 | 風呂釜、バスヒーター、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)、家庭用ガスコージェネレーションシステム(エコウィル)、暖房/床暖房用途の給湯器、給湯ポット |
家電の「故障」と「相談」をワンセットで提供するワケ
Assurant Japan ホーム事業ゼネラルマネージャーの櫻井孝佑氏が「トリセツ家電保証プラス」説明会で強調したのが「ワンストップ」という言葉。家電の購入から管理、消耗品の取り換え、修理、売却、廃棄といった家電ライフサイクル全体を「トリセツ」上でサポートすることを目指しています。
同社はすでにパートナー企業とともに、家電のテクニカルサポートと保証サービスを提供済み。そのテクニカルサポートの問い合わせのうち30%を占めるのが「故障」、そして家電保証の問い合わせのうち20%を占めるのが「操作ミス」だったといいます。
「使い方がわからない」という問い合わせの30%が故障、そして「壊れてしまった」という問い合わせの20%が「操作ミス」のため、これらは問題が解決できないまま相談を終了することになっていたとのこと。「ここをしっかりサポートしたい」という考えから、今回提供する「トリセツ家電保証プラス」では家電の「故障」と「相談」をワンセットで提供することになったそうです。
「トリセツ家電保証プラス」のサービス開始は3月13日、料金は月額700円ですが、早期割引キャンペーンとして3月末までの加入で6カ月間月額490円となるほか、同社が提供していた家電相談サービス「サポまど」ユーザー限定の優待として4月末までの加入で1年間月額420円で利用できます。