シャープは、高出力の住宅用太陽電池モジュール2製品を4月に発売する。短辺の長さが異なる2種類を組み合わせ、切妻屋根を有効活用できる点が特徴。価格は、公称最大出力435Wの「NU-435PP」が29万7,000円、同287Wの「NU-287PP」が20万9,000円。

  • NU-435PP

  • NU-287PP

設置面積の大きい切妻屋根に適した太陽電池モジュール。軒棟方向(縦方向)の屋根の長さに応じて、短辺の長さが異なる2種類のモジュールをフレキシブルに組み合わせることで屋根スペースに無駄なく設置でき、高い搭載容量を追求した点を特徴とする。

NU-435PPの本体サイズは、従来と同じ1,721×1,133×40mm(幅×奥行き×高さ)。NU-287PPは短辺の長さを従来サイズの2/3に抑えており、1,721×768×40mm(同)。重さは前者が22kg、後者は15.5kg。

  • 住宅への設置イメージ

太陽電池セルには、シリコンウェハをN型にし、セル裏面に極薄のパッシベーション膜を施す「N型高効率セル技術」を採用。従来の太陽電池セルよりも発電量が大きく、高温時の発電量低下が少ないのが特徴で、NU-435PPではモジュール出力がシャープの従来機種比で約5%向上したほか、夏場などモジュールが高温になる時期の変換効率低下も従来比約12%改善したとする。モジュール変換効率は、NU-435PPが22.3%、NU-287PPが21.7%。