パナソニックは11月13日、BDレコーダーや一部のテレビ向けのスマートフォンアプリ「どこでもディーガ」をVer. 12.0にアップデート。ニコニコ実況に書き込まれるコメントを映像と共に表示する機能や、録画番組の2倍速でのストリーミング再生機能などを新たに追加する。

  • 「どこでもディーガ」Ver. 12.0でニコニコ実況連携、2倍速再生など機能強化

どこでもディーガは、DIGAやポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」、ウォールフィットテレビ・レイアウトフリーテレビ向けのアプリで、対応OSは、iOS 14.7以降とAndroid 7.0以降。主なアップデート内容は以下の通り。

  1. ニコニコ実況連携
  2. SNS連携
  3. 録画番組の早見再生、2倍速でストリーミング再生可能に
  4. カスタム番組表
  5. 長押しサブメニュー
  6. 見やすい持ち出し番組一覧

新たに、どこでもディーガとドワンゴが提供する「ニコニコ実況」が連携可能に。ニコニコ実況と連携してテレビ視聴を楽しむ機能は、これまでソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「PlayStation 5」、「PlayStation 4」とiOS/Android向けTVアプリ「torne」、バッファローがSIEから引き継いだ「nasne」、ソニーのWindowsパソコン対応テレビアプリ「PC TV Plus」で提供中。今回、新たにパナソニックのどこでもディーガがラインナップに加わったかたちだ。

視聴画面で「ニコニコ実況」を選択すると、放送中のテレビ番組や起きているイベントに対してコメントを表示したり書き込んだりできるようになった。録画番組再生時のコメント表示にも対応する。なお、コメントの書き込みや録画番組でのコメント表示には、ニコニコ会員登録とログインが必要となる。また、放送(録画)日時から10日以上経過した番組のコメント表示には、ニコニコプレミアム会員への登録も必要。

  • ニコニコ実況連携の利用イメージ

SNS連携機能はどこでもディーガユーザー同士で、番組情報をSNS経由で共有するもの。これまではLINEのみ番組のシェア機能に対応していたが、新たにFacebookやInstagramなど他のSNSアプリでも利用可能になった。共有したリンクからどこでもディーガを直接起動して番組情報を表示し、録画予約・視聴も行える。ディモーラプレミアム会員であれば、番組再生途中のシーンから視聴することもできるという(共有された放送済み番組のリンクから視聴するには、自分のディーガにその番組が録画されている必要がある)。

ストリーミング再生時の2倍速(音声付き)早見再生にも新たに対応。ディーガの録画番組をリモート視聴するときに使える機能で、再生画面を閉じても早見再生の速度設定を維持するレジュームにも対応。速度設定を都度変更する必要がなくなるため、早見再生がさらに使いやすくなるという。なお、4K放送録画番組のストリーミング視聴時を2倍速再生する場合、おすすめ画質(持ち出し番組と同一画質)のみ可能となる。

  • 録画番組の2倍速(音声付き)早見再生に新対応

このほか、番組表に表示する放送局を自由に選択できる「カスタム番組表」の設定を追加。地上波/BS/CS/新4K衛星放送を混在させることができ、有料放送も含めて自分が見たいチャンネルだけの番組表を作れる。

  • カスタム番組表の利用イメージ

ホーム画面で番組サムネイルを長押しタップすると、サブメニューを表示する「長押しサブメニュー」も新たに加わり、サブメニューから番組予約や保存、番組内容の表示などが行えるようになる(サブメニューの表示項目は、連携しているDIGAの品番によって異なる)。

  • 長押しサブメニューの利用イメージ

持ち出し番組一覧は、番組のサムネイルを表示することで見やすいように改善。再生途中の番組には再生バーを表示し、どこまで視聴したかがわかるようになるという(このアップデート以前に持ち出した番組は、ダミーのサムネイル表示となる)。

同アプリのサービス利用には、CLUB Panasonicへの無料会員登録と、ディモーラへの無料機器登録が必要となる。さらにディモーラのプレミアム会員(月額330円)になると、スマホで録画設定の変更やデータの一括削除をしたり、気になるシーンをサムネイル画像でサーチできる「プレビューサーチ」といった機能も利用可能になる。