8月25日に発売が迫る『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6 / AC6)』。前作からおよそ10年ぶりに登場するシリーズ最新作とあって、待ち望んでいたファンも多いだろう。

同作は、パーツを組み替えてアセンブルした自分だけのオリジナルメカである「アーマード・コア(AC)」を操作するアクションゲームだ。プレイヤーは「AC」を操るパイロット(レイヴン)となり、「コーラル」と呼ばれる新物質を求めて惑星「ルビコン3」を縦横無尽に駆け巡る。

8月18日には、プレイステーションをもっと楽しむトーク番組「PLAY! PLAY! PLAY!」の特別編「『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』SPECIAL BRIEFING(以下、スペシャルブリーフィング)」がPlayStation公式YouTubeチャンネルでライブ配信された。

さらに、スペシャルブリーフィングでは、事前応募による抽選制で一般参加者を会場に招待。イベントを生で観覧できるだけでなく、『AC6』を30分試遊できる特典付きだ。当日、現地で取材できたので、イベントの様子をお伝えする。

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    『AC6』スペシャルブリーフィングに潜入

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    会場には「プレミアムコレクターズエディション」に同梱するAC「NIGHTFALL」スタチューと「ガレージ」ジオラマ フィギュアが飾られていた

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    また、コンセプトアートなどの展示も

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    参加者は記念撮影などを楽しんでいた

チュートリアルから問われる覚悟。簡単じゃないからおもしろい!

会場に到着すると、ズラリと並んだ20台ほどの試遊エリアが目に入ってくる。イベント当日は、シリーズにほとんど触れたことがない筆者もPlayStation 5(PS5)版でゲーム序盤をプレイさせてもらった。

最初は、チュートリアルを兼ねたザコ敵が立ちはだかる。プレイヤーの扱うACは一般的な汎用敵機と比べると性能が高いため、操作感を覚えながら敵を薙ぎ払っていく爽快感を味わえた。

だが、それだけで終わらないのが“フロムゲー”。チュートリアルだからといってボタンを連打しているだけで簡単にクリアできるようには作られていない。少し操作に慣れてきたかなというタイミングで、ボス「惑星封鎖機構大型武装ヘリ」が登場するのだが、筆者はここで5回ほどやられることになる。

必要なのは、敵の行動パターンを学習し、自分の操作をブラッシュアップし、「どうすれば勝てるか」を分析すること。すると、徐々に「上昇を多用しすぎるとすぐにエネルギーが切れる」「近接武器が当たる距離感はこのくらい」といった情報が蓄積されていく。そうして30分近く失敗を繰り返してようやく、武装ヘリを撃破することに成功。チュートリアルにもかかわらず、高い達成感を得られた瞬間だった。

また、マシンアクションならではのおもしろさを味わえるよう、立体感のあるステージがデザインされている点も注目ポイント。上昇したり、クイックブーストで素早く回避したりしながら、あちこちで待ち構える敵機を撃破するスケール感には圧倒される。

「R1」「R2」「L1」「L2」ボタンで4つの武器を同時に扱いながら、マップ場を移動する器用さも必要だ。とはいえ、初心者である筆者でも最初の関門「チュートリアル」をクリアできたので、“歴戦のレイヴン”だけでなくても作品を楽しめることは間違いない。ただし、当然、ゲームを始めてからは、ミッションに応じたアセンブルを試行錯誤したり、操作スキルを向上させたりといったレベルアップは必須だろう。そんな“上達感”も同作の醍醐味なのではないだろうか。

パーツを組み合わせて自分だけのマシンを構築するアセンブルは、慣れが必要だと感じた。ACの体力やアクション性に影響する「フレームパーツ」、エネルギー量や移動性能に影響する「インナーパーツ」、敵を攻撃する「武器パーツ」が用意されているのだが、数が多く、表示されている数値も多い。理解するまでには時間がかかるだろう。半面、この奥深さを味わい尽くせるようになれば、晴れて一人前のレイヴンを名乗れる気がした。

そのほか、自分のACには、部位ごとのカラーや、光沢、反射のマテリアル設定、迷彩柄のような塗装加工、サビの劣化加工も可能なうえ、エンブレムなども張り付けられる。かなり細かくマシンデザインを設定できるので、こだわりはじめたら、これだけで1日以上かかりそうだ。

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    ズラリと並んだ試遊台

一般参加者も、まず『AC6』を体験。1人30分のプレイを楽しんでいた。筆者同様にチュートリアルボスに苦戦している人もいたが、さすがはイベントに応募したファン。なかには、軽々と突破して見せる猛者も見受けられた。30分という試遊時間も絶妙で、苦戦するとこのチュートリアルボスを倒せずに終わってしまう。

見事、ボスを突破したあとは、アセンブルが解放されるので、好きにマシンをいじってみたり、次のミッションへ進んでみたりと、参加者は思い思いに試遊を楽しんでいるようだった。

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    『AC6』をプレイする参加者

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    イベントに応募するほど作品のことが好きなファンでも簡単に突破できないチュートリアルボス

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    チュートリアルボスと戦っている参加者を見ると、「お、そこだ、いけ!」と思わず心の中で応援してしまう

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    早々にチュートリアルボスを突破する参加者も。機体のカラー変更や劣化加工などを楽しんでいた。また、うまい人のプレイを見るのもおもしろい

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    会場にはプレイした感想を張り付けるボードが用意されていた

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    シールに書いたらスタッフさんがぺたりと貼ってくれる

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    古参ファンだけでなく、初プレイの人もいたようだ

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    歴代タイトルのCMを流すコーナーも。かつてのゲームに思いを馳せているのか、ジッと見入る参加者

トークイベントは、新情報に参加型企画にと、大盛り上がり

試遊が終わると、トークイベントがスタート。フロム・ソフトウェアの小倉康敬プロデューサー、山村優ディレクター、MCでタレントの松嶋初音さんが登壇し、『AC6』の魅力を紹介するとともに、新情報の発表も行われた。

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    トークイベントに出演した松嶋さん(左)、小倉プロデューサー(中央)、山村ディレクター(右)

はじめに、『AC6』の紹介として、小倉プロデューサーが「スケール感×立体的レベルデザイン」「アセンブル×駆け引き重視のバトルデザイン」「難局を乗り越えた先にある高い達成感」という3つの柱を説明する。

特に、初心者はプレイできるのかという疑問に対して、山村ディレクターは「ストーリーは完全新規なので、シリーズタイトル未プレイでも問題ありません。アセンブルは、最初は見た目や操作感きっかけで構成してもらって、うまくいかないミッションが出てきたらちょっとずつ試行錯誤してもらえると、覚えていけると思います。難易度は、メリハリを意識していて、ACは汎用機体に比べると性能が高いので殲滅ミッションでは敵を一網打尽にできる爽快感がありますが、節目となるボスではタフな体験をお届けします」と回答。難局に当たることは、アセンブルを変えるきっかけになると話す。

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    ステージは立体的に作り込まれている

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    アセンブルによる自分だけの機体を作る楽しさがある

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    フロム・ソフトウェアらしいタフバトルは今作も健在

新情報として発表されたのは「オンライン要素」だ。「オンライン対戦」では「1on1 シングルマッチ」「3on3 チームマッチ」を搭載する。

「1on1 シングルマッチ」は、最大9人まで参加できるルームで行う、1対1、2本先取のガチバトル。ほかのプレイヤーが戦っている試合を観戦する楽しみもできるそうだ。「3on3 チームマッチ」は、制限時間終了時の敵撃破のポイントを競う対戦で、倒されてもリスポーンするのが特徴。撃破数の多いプレイヤーは「プライオリティターゲット」としてポイントが高くなるので、集中的に攻撃したり、やられないように守ったりと、さまざまな駆け引きが発生する。

非同期のオンライン要素としては、アセンブルの機体データの共有が可能だ。特定のボスが倒せない人向けの「攻略用アセンブル」を配るといった使い方ができるだろう。また、イメージデータの共有も行える。エンブレムを共有して、フレンドと共通のデザインを設定すれば、オリジナルチームの完成だ。

そのほか、フォトモードの存在も発表された。露出や色相などを細かく設定できるので、愛機を眺めたり、カッコよく撮れた1枚をSNSでシェアしたりするのもいいだろう。

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    オンライン要素は対戦と非同期のものの2タイプ

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    対戦はシングルマッチと3人のチーム戦を用意

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    非同期オンライン要素では、アセンブルデータやイメージデータを共有できる

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    フォトモードの実装も明らかになった

さらに、イベントでは、会場の参加者からくじ引きで選ばれた代表者1名が初公開のモードにチャレンジする特別企画も行われた。

内容は、大量に敵が押し寄せる防衛ミッション。敵機の猛攻から3本のミサイルを守りつつ5分間耐えればクリアだ。1本でもミサイルを守れればOK。成功すれば、来場したユーザー全員に、アセンブル時のエラーコードがプリントされた非売品のオリジナルTシャツをプレゼントするという、責任重大のミッションである。

くじ引きで代表者に選ばれたのは、シリーズ全作をプレイしているファイヤーワークスさん。36番という番号が伝えられたときの返事は堂々としたもので、ミッションクリアの期待を感じさせる。

ただし、出撃するACのアセンブルは1分以内と、かなり厳しい条件が付きつけられた。未知のモードに挑むファイヤーワークスさんは、「防衛ミッション」という条件から内容を予測し、手数に優れるガトリングを両腕に装備。しっかりとジェネレーターにも手を加え、無理だと思われた1分以内にみごとアセンブルを組んでみせた。

どよめく会場。驚きを隠せないプロデューサーとディレクター。しかも、適当に選んだのではなく、“わかっている”チョイスに、まさに“歴戦のレイヴン”がやってきたことを予感させる。

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    参加者からくじ引きで選ばれたファイヤーワークスさん

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    両腕の武器にはノータイムでガトリングガンを選択

そして今回の「大型ミサイル発射支援ミッション」がスタート。開始時にはすでにミサイルが攻撃を受けている状態だ。しかし、ファイヤーワークスさんは焦ることなく、ダブルガトリングで的確に敵機を片付けていく。これには小倉ディレクターも「まだ発売していないソフトなんですけどね……。うまいなあ」と笑うしかない。

順調に、そして完璧にミサイルを防衛しているかに思えたが、残り1分で異変が起きた。これまで火を噴いていたダブルガトリングが弾切れになったのだ。

だが、それでもファイヤーワークスさんは止まらない。武器がなくなったACが肉弾戦を始める。大型の母艦に正拳突きを放ち、破壊してみせた。

さすがに2本のミサイルは破壊されてしまったが、最後の1本を死守したファイヤーワークスさん。初見にもかかわらず手慣れた操作で次々と敵機を撃破する神プレイを魅せた。みごとミッションコンプリートだ。会場は大きな拍手に包まれる。

ここまですんなりクリアされることを想定していなかったようだが、小倉プロデューサーと山村ディレクターも、“歴戦のレイヴン”のプレイに拍手を送っていた。

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    巧みなプレイングスキルで敵機を片付けていくファイヤーワークスさん

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    残り2分半くらいまで、開幕に受けていたダメージ以外、無傷で敵を迎撃

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    最後の最後で弾切れのピンチに! しかし、パンチで応戦するファイヤーワークスさん

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    ミサイル1本を死守し、ミッションクリア! まさかの神プレイに会場が沸いた

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    クリア報酬の限定Tシャツを手に入れたファイヤーワークスさん

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    試遊に、新情報に、参加型チャレンジ企画にと、見ごたえ抜群のイベントになった

PLAY! PLAY! PLAY!『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』 SPECIAL BRIEFING