敏腕編集者の朝は早い。午前11時30分に目覚めると、パソコンを起動してすぐ仕事に取り掛かる。世の中の情報をスピーディにインプットしなければならないため、ぐっすり眠っている暇もない。

昨日は2時まで仕事のリサーチ(ゲーム)をしていたから、9時間30分しか睡眠時間を確保できなかった。短い休息でも、体に鞭を打ち、働かなければならないのだから、社会人は大変だ。健康面が心配になる。

そんな折、睡眠計測ツールとゲームが融合したアプリ『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』の先行体験の案内をいただいた。会場は新潟県にあるキャンプ場「Snow Peak HEADQUARTERS Campfield」。なぜキャンプ場でゲームの体験をするのだろうと不思議に思ったが、会場について説明を受けたら合点がいった。『ポケモンスリープ』の世界観に近い環境で、没入感高く作品を体験してもらおうという、株式会社ポケモンの粋な計らいである。

では、『ポケモンスリープ』に登場するカビゴンのように、自然のなかで大の字になって、自分の睡眠と向き合ってみようではないか。

  • ポケモンスリープ

    『ポケモンスリープ』を先行プレイするために、新潟県にある「Snow Peak HEADQUARTERS Campfield」にやってきた。会場に到着すると、カビゴンはすでに気持ちよさそうに寝ていた

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    「もっちりぬいぐるみ Pokémon Sleep」「ナイトキャップ Pokémon Sleep ウツドン」「アイマスク Pokémon Sleep カビゴン」など、『ポケモンスリープ』をイメージしたグッズも展示

『ポケモンスリープ』ってどんなゲーム?

改めてゲームの説明をすると、『ポケモンスリープ』は、プレイヤーの睡眠とゲーム内のカビゴンの睡眠を連動させて楽しめるiOS/Android向けスマホアプリ。ポケモンの睡眠を研究するネロリ博士とともに、「ポケモン寝顔図鑑」を完成させるのが目的だ。リリースは2023年7月下旬を予定。基本プレイ無料で、ゲーム内通貨の「ダイヤ」購入や特典付きの「プレミアムパス」購入などの課金要素を用意する。

遊び方はとてもシンプルだ。基本的には、夜、寝る前にアプリで「ねむる」をタップし、ゲームを起動したままスマートフォンを布団の上に置くだけ。翌朝、眠った時間の長さが「睡眠スコア」として数値化され、カビゴンの育ち具合を示す「カビゴンエナジー」が掛け合わさり、「ねむけパワー」を決定する。

このパワーの大きさに応じて、さまざまなポケモンがカビゴンの近くに集まってくるので、「睡眠リサーチ」を行って、ポケモンたちのかわいらしい寝顔を「ポケモン寝顔図鑑」に登録していく。

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    『ポケモンスリープ』は、カビゴンと一緒に眠り、ポケモンの寝顔を集めるゲーム。開発は『はねろ!コイキング』などを手がけた株式会社SELECT BUTTONが担当する

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    ゲームでは、ネロリ博士がプレイヤーをサポートしてくれる

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    カビゴンと一緒に眠り、朝、集まってきたポケモンの寝顔をリサーチ

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    ポケモン寝顔図鑑を完成させるのがゲームの目的だ

では、日中は何もできないのかというと、そんなことはない。昼はカビゴンを育成するフェーズだ。朝、集まってきたポケモンたちに「ポケサブレ」を食べさせて仲良くなると、「おてつだいポケモン」として「きのみ」や「食材」を拾ってきてくれるようになる。

食材は、朝・昼・夜の1日3回までカビゴンに食べさせられる料理に使用。きのみは、おやつ感覚でカビゴンがそのままパクパクと食べる。カビゴンが料理やきのみを食べると、エナジーが増加。ゲーム内で出会うカビゴンは、個体によってきのみや料理の好みが異なり、好きなものを食べるとより多くエナジーが増加する。

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    カビゴンの近くに集まってきたポケモンと仲良くなると、おてつだいポケモンとして、きのみや食材を集めてくれるようになる。最初の相棒はピカチュウだ

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    仲間になったポケモンで「おてつだいチーム」を編成。おてつだいポケモンごとに集めてくれるきのみや食料の種類が異なる

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    おてつだいポケモンが集めてくれたきのみは、タップするとカビゴン横の木箱に移される。すると、カビゴンがおもむろにきのみを食べはじめる

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    朝・昼・夜の1日3回まで、カビゴンに料理を作ってあげられる。食事をするとカビゴンのエナジーが増加する

ただし、長時間のプレイは不要。アプリを起動しなくても「いつのまに育成」として、おてつだいポケモンたちがカビゴンを育ててくれるので、手が空いたらカビゴンに料理を作ってあげる程度で十分だろう。それ以外は、たまに「きのみ」をチェックするくらいしかやることがない。日中ほかのゲームをプレイしていても遊べるようデザインされている。

1日の流れはこんな感じ。昼にカビゴンを育成し、夜はカビゴンと一緒に眠り、翌朝ポケモンたちの寝顔を観察する。これを1週間繰り返すと、育てたカビゴンともお別れだ。月曜日には場所を移動して新たに出会ったカビゴンを育てていく。

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    日中のプレイは必須ではない。カビゴンを育てれば、より高いねむけパワー獲得につながるが、アプリを起動しなくてもおてつだいポケモンがカビゴンにきのみをあげてくれる

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    睡眠時は、スマホを枕元に置く代わりに、7月14日に発売された別売りの「Pokémon GO Plus +」(ポケモンゴープラスプラス)を置いて測定することもできる。なお、連携すると6匹目のおてつだいポケモンとして、ナイトキャップをかぶったピカチュウがおてつだいにやってきてくれる