ライカカメラは5月25日、フルサイズセンサーを搭載したレンズ一体型カメラ「ライカQ3」を発表した。約6000万画素の裏面照射型CMOSセンサーと大口径の広角レンズ「ライカ ズミルックスf1.7/28mm ASPH.」、新世代の画像処理エンジンを搭載する高画質モデル。位相差AFの採用でAF性能を高めたほか、高精細タイプのEVFやチルト式の背面液晶を搭載し、写真趣味層にアピールする。ライカストアでの価格は902,000円。発売は6月3日。
約6000万画素の裏面照射型CMOSセンサーはトリプルレゾリューション技術を盛り込んでおり、6000万画素以外に3600万画素、1800万画素の3種類で記録できる。画像処理エンジンは、パナソニックとの協業による「L2 Technology(エルスクエア・テクノロジー)」から生まれた「LEICA MAESTRO(ライカ・マエストロ)」シリーズの最新世代のエンジンを搭載し、動作速度を向上させるなどの改良を図った。
ライカ ズミルックスf1.7/28mm ASPH.の明るいレンズは、最短撮影距離が17cmのマクロ撮影にも対応。オートフォーカスは、位相差検出方式を追加したハイブリッドオートフォーカスシステムを新たに採用したことで、ピント合わせや追尾が高速・高精度になった。AFは空間認識(DFD)技術も新たに採用し、コントラスト検出方式、位相差検出方式、DFD技術、物体認識技術を組み合わせたAFとした。
EVFは576万ドットと精細な有機ELパネルを採用。背面液晶は3.0型のタッチパネル液晶で、新しい機構によるチルト式を採用した。防塵・防滴性能は、ライカQ2と同じIP52相当を確保している。
端子は、新たにHDMI端子とUSB Type-C端子を搭載し、ジンバルやモバイルバッテリー、外部ディスプレイレコーダーなどが接続できるようにした。専用のハンドグリップを装着すると、内蔵バッテリーをワイヤレスで充電できるようになる。