ファーウェイのスマートウォッチ「HUAWEI Band 8」が5月11日に発売されました。特徴は同価格帯(5,000円~10,000円)のスマートウォッチの中で、最薄・最軽量をうたっていること。どれほどストレスなく使用できるのか、実際に使ってみました。

  • 「HUAWEI Band 8」の「グラファイトブラック」。市場想定価格は8,580円前後

  • カラーは左から、エメラルドグリーン、グラファイトブラック、サクラピンク

縦長ディスプレイがクリアでデータが見やすい

筆者は普段、腕時計タイプの「HUAWEI WATCH GT 3」を使っているので、バンドタイプのスマートウォッチを使うのは久しぶり。正直「GT 3」の円形ディスプレイより小さくなるので、データが見えにくくなるのかもと心配していました。ところが実際に「Band 8」を使ってみると、そんな印象が思い違いだったことにすぐに気付きました。

縦長のディスプレイは約1.47インチで194×368ピクセル。これは前モデルの「HUAWEI Band 7」と同じなのですが、本体サイズが前モデルよりもひと回りコンパクトになっていました。その分、手首に負担がかかりません。ディスプレイが四角形なので効率良くデータが表示され、画面表示もとてもクリアに感じました。

Band 7 W44.35×H26×D9.99mm 約16g(ベルト含まず)
Band 8 W43.45×H24.54×D8.99mm 約14g(ベルト含まず)
  • トップ画面。AMOLEDディスプレイのカラー表示が鮮やかでクリア

  • モノクロのメニュー表示もクッキリしている印象

約14g(ベルトを含まず)という軽さからも、手首に負担を感じませんでした。まるでウォッチを装着していないような気楽さです。これまで時計を重いと思ったことはありませんが、「Band 8」を使ってみたことで、これまでそれなりに負担がかかっていたのだと感じました。

軽いだけでなく、8.99mmと本体が薄いので、長袖の時に服の袖口に引っかかることも少ないです。しかも腕時計タイプのスマートウォッチは、手首を曲げた状態の時にリューズが手の甲に当たり、メニュー画面を表示させてしまうのはよくあることですが、「Band 8」ではそのようなことはありませんでした。表示が見やすく、腕の負担が少ないことから、縦長ディスプレイの良さを改めて感じました。

  • 8.99mmと薄い本体

あえて悪いところを言うなら、「Band 8」が軽過ぎるので、装着していないことに気付かないことでしょうか。入浴時に外した後そのまま着け忘れていて、寝る前に気付くということが何回かありました。

睡眠モニタリングが進化、昼寝もしっかり記録

機能面では、睡眠モニタリングに進化を感じました。ハーウェイ独自の睡眠モニタリングアルゴリズムが、(従来の2.0から)「HUAWEI TruSleep 3.0」にアップデートしたことで、睡眠レポートを「Band 8」本体でも確認できるようになりました。個人的には昼寝もしっかり記録できるのが嬉しいです。

もちろん、「Huaweiヘルスケア」アプリと連携することで、より詳細な睡眠データを知ることができます。筆者は深く熟睡できていないので、睡眠アドバイスを読んで参考にしています。

  • 睡眠モニタリング画面

  • ウォッチ本体で睡眠の質のデータも確認できます

  • 昼寝もちゃんと検知しました

  • アプリでは睡眠アドバイスが読めます

心拍数モニタリング、血中酸素レベル測定、ストレスモニタリングでも24時間のモニタリングができます。これらのメニューはウォッチ画面をスライドしていくことで、まとめて確認できます。

ここに登録できる項目は、睡眠、心拍数、血中酸素、ストレス、活動記録の5つから4つを選択するスタイルになっています。活動記録は文字盤からもアクセスできるのですが、できれば全部登録できた方が確認しやすいと思いました。

  • 心拍数モニタリング画面。過去7日間の平均もわかります

  • 血中酸素レベル測定画面

  • 活動記録画面

  • ストレスモニタリング画面。ストレスレベルの割合も確認できます

  • アプリのトップ画面で各メニューを一覧できます

バッテリーは通常使用の場合は約14日間、ヘビーユースでも約9日間使えます。フル充電から使い始めて5~6日目、そろそろ充電した方がいいかなと思った時でも、バッテリー残量は40%台くらいでした。しかも高速充電に対応し、5分の充電で約2日間使用できるので、充電を手間には感じないでしょう。

運動メニューは100以上。クイック返信が便利だった

文字盤も豊富に用意されています(有料・無料合わせて約1,000種類)。しかも「Band 8」では「スタイル文字盤」に対応。着ている服などの写真をスマホで撮影して、その画像を基に複数の文字盤を作成してくれます。筆者は好きな柄のブックカバーを撮影して、オリジナルの文字盤を作ってみました。

  • 豊富な文字盤。無料のものがもっと多いといいなと思います

  • お気に入りのブックカバーの柄で作成した「スタイル文字盤」

  • 「スタイル文字盤」では撮影した柄を様々なデザインの文字盤にしてくれます

ワークアウトメニューは100以上と充実。5ATM防水なので水泳でも使うことができ、ほぼやりたいスポーツに対応していると思います。

  • ワークアウトメニューの例。縄跳びまであります

意外と便利だったのが、電話の着信を通知してくれたり、「LINE」や「Messenger」などの通知が手元でわかり、設定された絵文字や言葉などで、「クイック返信」できるところ(Android 6.0以降のデバイスのみ対応)。週間天気がわかるのも便利でした。

  • 天気予報を手元でサクッと確認できます

今回、久しぶりにファーウェイの「Band」シリーズを使ってみて、実にさまざまな機能が搭載されていることに驚きました。それでいて1万円以下と手頃な価格なので、初めてスマートウォッチを使う人に特にオススメだと思います。