MMD研究所は1月10日、「見逃し配信」と「リアルタイム配信」についての認知度や利用頻度、利用理由などを調べた「テレビ配信サービスに関する調査」の結果を公開した。

  • 見逃し配信の認知~利用状況「ファネル場造」※年代別(MMD研究所調べ)

この調査は、2022年12月5日~7日、18歳~69歳の男女10,100人を対象にインターネット調査にて実施したもの。

その結果、「見逃し配信」についての「認知」は80.1%、「利用経験」は38.0%、「現在利用」は31.0%。年代別では「認知」が60代が84.8%、「利用経験」は10代が48.6%、「現在利用」は10代が36.7%でそれぞれ最多となった。

次に、見逃し配信の利用経験がある人を対象にその視聴デバイスを聞いたところ (複数回答可)、「スマートフォン」が57.6%で最多、次いで「PC」が34.8%、「テレビ」が26.0%となった。

  • 見逃し配信を視聴するときに使用するデバイス(MMD研究所調べ)

利用経験がある配信サービスについては、無料配信サービスでは「TVer」が68.0%で最多、有料配信サービスでは「Amazon Prime Video」が 40.1%で最多となった。

  • 利用経験がある無料配信サービス(MMD研究所調べ)

  • 利用経験がある有料配信サービス(MMD研究所調べ)

リアルタイム配信についての「認知」は77.4%、「利用経験」は33.3%、「現在利用」は27.8%。年代別でみると「認知」60代が81.0%、「利用経験」は10代が40.1%、「現在利用」は60代が32.2%でそれぞれ最多となった。リアルタイム配信の利用経験がある人を対象に視聴デバイスを聞いたところ(複数回答可)、「スマートフォン」が47.3%で最多、次いで「テレビ」が46.9%、「PC」が26.6%だった。

  • リアルタイム配信の認知(MMD研究所調べ)

  • リアルタイム配信を視聴するときに使用するデバイス(MMD研究所調べ)

見逃し配信を現在利用していると回答した人を対象にその利用頻度を聞くと、「ほぼ毎日」が 17.2%、「週に2~3回程度」が23.7%、「週に1回程度」が24.9%となり、週に1回以上利用している人は合わせて65.8%。 また、リアルタイム配信を現在利用していると回答した人を対象にその利用頻度を尋ねると、「ほぼ毎日」が27.1%、「週に2~3回程度」が15.8%、「週に1回程度」が16.4%となり、週に1回以上利用している人は合わせて59.3%となった。

  • テレビ配信サービス現在利用者の利用度(単数)(MMD研究所調べ)

見逃し配信の利用経験がある人を対象に利用する理由を尋ねると(複数回答可)、「見逃したテレビ番組が配信されていたから」が最多で46.3%、次いで「好きな時間にテレビ番組を見たいから」が38.5%、 「見たいテレビ番組の録画を忘れたから」が31.9%という結果だった

  • 見逃し配信を利用する理由(MMD研究所調べ)

次に、リアルタイム配信の利用経験がある人を対象に利用する理由を聞いたところ(複数回答可)、「好きな場所でテレビ番組を見たいから」が最多で35.3%、次いで「外出時に見たいテレビ番組があったから」 が22.4%、「自分が住んでいる地域以外のテレビ番組を見たいから」が16.5%だった。

  • リアルタイム配信を利用する理由(MMD研究所調べ)

18歳~69歳の男女10,100人を対象に、テレビ放送とテレビ配信サービスの今後の利用意向について尋ねると、テレビ放送を「利用したい」または「やや利用したい」と答えた人を合わせた利用意向は75.8%、見逃し配信を「利用したい」または「やや利用したい」と答えた人を合わせた利用意向は60.6%、リアルタイム配信を「利用したい」または「やや利用したい」と答えた人を合わせた利用意向は52.5%であった。

  • テレビ放送とテレビ配信サービスの今後の利用意向(MMD研究所調べ)