ローランドは、同社の電子ドラム、電子ピアノ、シンセサイザーの歴史とともに、創業50年を記念して製作されたそれぞれのコンセプト・モデルを紹介する特設サイトを公開した。

  • 創業50年を記念して製作されたそれぞれのコンセプト・モデルを紹介する特設サイトを公開

ローランドは2022年4月に創業50年を迎え、今年1月には記念の特設Webサイトを公開した。今回公開された特設サイトは、これまでのローランド製品の歴史や開発ストーリーを掲載するとともに、未来の楽器や音楽をイメージしてデザインしたコンセプト・モデルを紹介している。

  • 電子ドラム「D-FLUX」

  • 「D-FLUX」で採用された「ベルト・キック」

電子ドラム「D-FLUX」は、デジタル技術を用いたPCM波形合成をいち早く採用し、リアルなサウンドを実現した「α(アルファ)ドラム」(1985年)から着想を得て、Deltaの「D」を冠したコンセプト・モデル。1985年には存在しなかった技術を駆使し、「αドラム」のイメージを引き継ぐメッシュ・パッドを新たに設計。ひとつのパッドに複数の音色をアサイン可能で、さまざまなドラム・サウンドを表現できるという。バス・ドラム用に、2つのビーターと従来のヘッドに代わる2本のベルトを備えた「ベルト・キック」を開発。広い打面がなくても、ダイナミックなバス・ドラムの演奏を実現するとのことだ。「D-FLUX」は、今後、ローランド・ストアやイベントなど、世界各地で展示や演奏会が開かれる予定となっている。なお、「D-FLUX」は前述の通り、コンセプト・モデルのため販売の予定はない。

  • 電子ピアノの創業50年記念コンセプト・モデル

創業50年記念コンセプト・モデルとして、電子ピアノも製作された。最新のサウンド・システムを採用し、ローランドの主要な歴代ピアノの音色に加えて最新の音色も搭載。従来以上に自然なレスポンスを味わえる鍵盤タッチも実現しているとのことだ。2015年発売の「KIYOLA」でコラボレーションした家具ブランドのカリモクと再び手を組み設計した一体成型の木製ボディは、過去と未来を融合するイメージでデザインされており、スピーカーから出力されるピアノの音色を忠実に響かせるべく、国産のナラ材を組み込んでいる。この電子ピアノは、2022年10月21日から開催されるオンライン音楽フェスティバル「Roland/BOSS Players Summit 2022」にてプロの音楽家による演奏を視聴できる。なお、こちらもコンセプト・モデルのため販売の予定はない。

  • 「JUPITER-X 50th Anniversary Model」

特設サイトでは、前述したように、ローランド製品の歴史や開発ストーリーが掲載されている。今年5月にはシンセサイザー「JUPITER-X 50th Anniversary Model」を発表しているが、特設サイトではJUPITERシリーズの中でも注目に値するモデルをピックアップして紹介。「JUPITER-4」「JUPITER-6」「JUPITER-8」以外に「JD-800」「JP-8000」などが取り上げられている。