Apple Musicの空間オーディオが、メルセデス・ベンツの車載オーディオで再生できるようになった。Appleとメルセデス・ベンツの提携により、メルセデス・マイバッハモデル、EQSとEQS SUV、EQEとSクラスで利用できる。

  • メルセデス・ベンツの車内でApple Musicの空間オーディオを再生するイメージ

Apple Musicのサブスクリプションに登録しているメルセデス・ベンツのドライバーは、空間オーディオに対応したさまざまなジャンルの楽曲やアルバム、空間オーディオの楽曲を集めたプレイリストを車内で楽しめるようになる。

9月に発売されたヴァージル・アブローの限定版メルセデス・マイバッハは「Burmester ハイエンド4Dサウンドシステム」が世界で初めて搭載されたクルマのひとつで、メルセデス・ベンツでは初となる。

同システムは31基のスピーカーで構成されており、その中には上方から音を出す3Dスピーカー6基、前席のニアイヤースピーカー4基、容積18.5リットルのサブウーファーと、8個の音響トランスデューサー(1シートあたり2台)が含まれる。2つのアンプを搭載し、出力は1,750W。同技術はまもなく他のモデルにも展開される予定だという。

今回の提携は、メルセデス・ベンツの最新のインフォテインメントシステム「MBUX」世代車にオプションとして提供される、「Burmester ハイエンド4D/3Dサウンドシステム」にDolby Atmosの空間オーディオを統合することがベースにある。メルセデス・ベンツの説明では、最近の調査によるとドライバーの76%以上が臨場感ある空間オーディオを「重要」または「だいぶ重要」と回答しているとのこと。

今回の協業では、メルセデス・ベンツとApple Music、ユニバーサルミュージックグループの3者が車内の再生品質のベンチマークを作り、最終ミックスがクルマの中でどのように聞こえるかを曲の承認プロセスとして用意。
その承認の証である「Approved in a Mercedes-Benz」シールを導入する。