Appleは、A15 Bionicチップを搭載した新しい「Apple TV 4K」(第3世代)を11月4日に発売する。Wi-Fi対応の64GBモデルと、Wi-Fi+ギガビットEthernet搭載の128GBモデルの2種類があり、価格は前者が19,800円、後者が23,800円。

  • 新しいApple TV 4K(第3世代)

  • テレビとの接続イメージ。tvOS 16を搭載

CPUパフォーマンスが前世代比で最大50%高速化し、「さらにすばやい反応、より高速なナビゲーション、一段ときびきびとしたUIアニメーション」を実現。GPUパフォーマンスは前世代比で最大30%高速になり、ゲームプレイもスムーズになったという。

HDR規格は、Dolby Visionに加えて、新たにHDR10+にも対応。サラウンド音声はDolby Atmos、Dolby Digital 7.1/5.1chをサポートする。

  • Apple TV 4Kの本体

tvOS 16を搭載。Siriのアップデートにより、より簡単に音声でApple TVをコントロールできるという。Apple TVのSiriはデザインを一新し、ユーザーの声を聞き分けられるようにもなっており、「オススメの番組は?」とたずねると、ユーザーの好みに合わせたレコメンドを提示するという。

また、Apple TV 4Kはスマートホームアクセサリのホームハブとしても利用可能で、Matterをサポート。Wi-Fi+ Ethernetモデルではメッシュネットワークプロトコル「Thread」もサポートし、対応するThreadベースのスマートホームアクセサリに確実かつ安全に接続できるという。

  • デザインを一新したApple TVのSiri

  • ホームハブとして、対応するカメラの映像をユーザーがテレビ画面で見られるようにした

付属のリモコン「Siri Remote」(第3世代)はデザインと機能は前世代からそのままで、充電端子がUSB-Cに変わっている(従来はLightning端子)。リモコンは単品販売も行い、価格は9,380円。Apple TV 4K、Apple TV HDの全世代で使える。

  • 付属のSiri Remote。デザインはそのままに、充電端子がUSB-Cになった

A15 Bionicの採用によって効率が向上したため、内部ファンが不要となり、本体サイズも93×93×31mm(幅×奥行き×高さ)とひと回りコンパクトになっている(2021年モデルは98×98×35mm)。環境に配慮した設計により、使用する電力は前世代より約30%少なくなったとのこと。

また、Apple TVとして初めて、複数のプリント基板のメッキに100%再生金を使い、基板のはんだ付けにも100%再生スズを使っている。熱モジュールには80%、Siri Remoteには100%再生アルミニウムを採用した。パッケージも再設計し、外側のプラスチック包装を取り除いて90%以上を繊維ベースに変更している。

本体の重さはWi-Fiモデルが208g、Wi-Fi+ Ethernetモデルが214g。Siri Remoteの本体サイズは136×35×9.25mm(縦×横×厚み)、重さは66g。

  • mWi-Fiモデルの背面

  • Wi-Fi+Ethernetモデルの背面